Ⅳ.脳梗塞シリーズ 患者さんが知らないリハビリロボットの世界

2021.03.13

リハロボット①ロボとは?

近年、医療用ロボット技術開発は日進月歩。医療費削減のカギとして注目されているのがリハロボなのです。ロボってイメージがかっこいいだけに医療費削減のためといわれるとなんだかちょっとがっかりさんな気になってしまいます。

それはさておきロボです。ロボット。血沸き肉躍るフレーズですよね。ロボットと言えば皆さんは何を思い出しますか?エバンゲリオンやガンダムのような巨大ロボ、はたまた、究極超人あ~るや攻殻機動隊のタチコマのような人型やそうでもない型のロボのイメージが強くないでしょうか。

そうそう、今はなんといってもロボと言えば、「Bigdog」でお馴染みのボストンダイナミクスの「Atlas」が私は好きです。

「Bigdog」はなんだかかわいいから好きですね。動きがカワイイ。

「Atlas」は本当にスゴイ!これぞロボ!動きの滑らかさが尋常ではない。ロボでこの関節の柔らかさを表現するのは奇跡!誰かが中に入っているんじゃないかと見まごうばかりです。

一度ご覧ください。ロボ好きなので少し興奮してしまいました。何の話だか(笑)

それでは、そもそもロボットとはなんぞや。ということである。

病院で作ってくれる装具はロボなのか?ドクター・中松のスーパーピョンピョンはロボなのか?

 Alpine Innovations社が作った「Air-Trekker Jumping Stilts」はロボ認定してもいいのか?

はたまた、私の大好きな次世代型電動車椅子 WHILL(ウィル)はもはやロボか。ってことです。

経済産業省ではロボットを「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義しています。

センサーがあって知能や制御ができて駆動するもの。

ドクター・中松のジャンピングシューズで検証してみましょう。ジャンピングシューズにはまずセンサーがない。知能もない。勝手に制御してくれるわけではない。自分の力の入れ具合で変化するだけなのだから。何しろバネですから。駆動する。は確かにぴょんと跳ねるのでこれはクリアー。条件の2つがないのでダメ。ってことになります。

油圧式で背屈補助をぴょんと行う短下肢装具もこの意味からいえばロボではない。

センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素の入ったリハビリ用機器がリハビリロボットなんですね。ロボについて造詣が深まったところでどんなリハビリロボットが今活躍しているのかを紹介したいと思います。(*- -)(*_ _)ペコリ

脳梗塞シリーズ リハロボット② ロボットスーツHAL®

こんにちは理学療法士の岡田です。今日はいいお天気。小春日和ですね。さんさんと降り注ぐおひさまの光が心地よいです。リハロボットでございます。

それでは、今活躍している、またはこれからするであろうリハロボットの数々を紹介していきたいと思います。大人の事情で写真や動画は載せることができないと思いますが、キーワードは書いておきますので、ご自身で調べてみて下さい。どれもカッコいいですよ。

エビデンスレベル的にはまだガイドラインすらない新技術。まさに今からの技術です。

さぁさっそく紹介していきたいと思います。

まず最初にご紹介したいのは、あの有名な筑波大学の山海嘉之教授が生み出したスーパーリハビリロボット。サイバーダイン株式会社のロボットスーツHAL ®ですね。

サイバーダインってターミネータかよ。と会社ができたばかりの頃(15年ぐらい前)は突っ込みを入れたものです。

それがあれよあれよという間に東京証券取引所マザーズで株式上場会社に。そして世界的なロボにまで成長しちゃいました。当時私が勤めていた病院に来た取扱業者がなぜか大和ハウスさんだったんですよね。当時はびっくりしましたよ。ロボットと大和ハウスがつながらなくて。(笑) 

そうそう、ダイワハウスさんと言えば、免荷式リフトPOPO(ポポ)ですね。あれはいい。ロボじゃないけど。簡単に免荷できる歩行器ですね。リハビリ効果抜群です。お手軽値段ですし、HALと比べるとですけど・・・。でも一度機会があれば使ってみてはいかがでしょうか。試してみる価値はあると思います。治療効果に対する費用対効果抜群の逸品だと思います。

話が少しそれてしまいましたがロボットスーツHAL ®です。

このロボの凄いところは、なんといっても、まず医療保険が使えるということです。2016年に厚労省に認められ、医療保険での利用が開始しました。条件はいろいろあるものの

J118-4 歩行運動処置(ロボットスーツによるもの)(1日につき)900点

が診療報酬として出るようになったことです。この点でHALは日本のリハロボ界の金字塔、快挙と言えるでしょう。

以前勤めていた病院でHALを使っていたことがありまして、まあ、これも多分に漏れずメリットとデメリットがございますのですが、それでもロボ感では群を抜いている。これぞロボリハ!!!!って感じです。カッコいい!!

これもやっぱり何が凄いって、患者さんのやる気スイッチが高橋名人の如く連打で押されまくる。モチベーションうなぎ登り、滝登り。ロボ的カッコよさ100点満点です。

愛知県でHALを取り扱っている病院もちらほらあるので問い合わせてみて下さい。

東名古屋病院 名古屋市名東区

小林記念病院 愛知県碧南市

一宮西病院 愛知県一宮市

行く前に必ず病院に一度お問い合わせください。

他にもあるかもしれませんが、私が調べた限りでは愛知県ではこの3だけ見つけることができました。興味があれば他も問い合わせてみて下さい。

脳梗塞シリーズ リハロボット③「ウェルウォーク WW-2000」

リハビリロボットを語る上で外せないのが「ウェルウォーク WW-2000」

「ウェルウォーク WW-2000」は簡単に言うと最新ロボット技術が濃縮された新進気鋭のウオーキングマシンとでもいうべきでしょうか。

あの日本が誇る大企業。世界のトヨタ自動車がリハビリロボット産業に名乗りを上げたのです。トヨタ自動車は2017年にリハビリテーション支援をおこなうパートナーロボット「ウェルウォーク WW-1000」を引っ提げての堂々の参入を果たしました。

そして2019年トヨタ自動車は、脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォークWW-2000」を発表しました。

ウェルウォークWW-2000は、従来型モデル(ウェルウォークWW-1000)の特長であった運動学習理論にもとづいた様々なリハビリテーション支援機能と臨床現場での使いやすさをさらに向上させたマシンです。

ウェルウォークWW-1000は2018年の第8回ロボット大賞 厚生労働大臣賞を受賞しているスゴイ装置です。

メーカ希望本体価格2,350万円(沖縄は2,450万円)!!

や、やっぱりしますねぇ・・・。一家に一台と言う訳にはいきませんね。むしろ家が買えちゃいますね(笑)

(πーπ ) (πーπ ) 

脳梗塞シリーズ リハロボ④ホンダ歩行アシスト

トヨタの「ウェルウォーク WW-2000」を先に紹介させて頂きました。ならば私の大好きな偉人の一人。本田宗一郎さんところの一品を紹介しないわけにはいかない。

ホンダと言えばバイク。ホンダのイメージイラストです。ロボとは関係ありません。(*- -)(*_ _)ペコリ

その名も「Honda歩行アシスト」!あの世界が仰天した二足歩行ロボットASIMOを作ったホンダが歩行補助ロボットを作ったというのだから期待度満点である。

Honda|Honda Robotics|体重支持型歩行アシスト

カッコイイ。流石は世界のホンダともろ手を挙げて喜んだ。時を同じくして世界のトヨタも歩行アシスト研究に乗り出していた。

この先の新しい装具のカタチを楽しみにしていたのに・・・。のに・・・。

トヨタが自立歩行アシストを発表したがそのまま据え置き状態。そして、このホンダ歩行アシストも2020年に販売を終了している。みんなどうした?

日本を代表する大企業ホンダやトヨタがロボを引っ提げて医療・介護市場に参入してきてくれた。と喜んでいたが、歩行アシスト系のロボは理由はよくわかんないけど、なんだか雲行きが怪しい。

脳梗塞シリーズ リハロボ⑤歩行学習支援ロボット「Orthobot」(オルソボット)

トヨタやホンダがなぜか撤退していった歩行アシスト産業。何か得体のしれない力(補助金カットとか?)が働いてもうダメなのか?

と思っていたら大日本印刷さんがやってくれました。大日本印刷と言えば日本のトップクラス企業。トヨタやホンダにも引けを取りません。その大日本印刷さんが京大などの複数の大学とタッグを組んで歩行アシスト産業に参入してきてくれはりました。ありがとうございます。

京都大学が2019年12月12日に歩行学習支援ロボット「Orthobot(オルソボット)」を開発したと発表した。それから私は月曜日を心待ちにする少年ジャンプファンの如く今か今かと販売日を楽しみにしておりました。

そして2020年3月31日(火)ついに歩行学習支援ロボット「Orthobot」

が発売されたのです。

歩行学習支援ロボット「Orthobot」を開発 -「今使っている装具がロボットに変わる」新しい発想のリハビリ支援ロボット- | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

このロボの何がスゴイのか。こいつはホンダやトヨタの発表していた歩行アシストロボットと違って、患者さんが使っている装具(長下肢装具)にちょちょいと装着すれば瞬時に歩行アシストロボになっちゃうのだ。装着型ロボなのです。

ということは、安価で大量生産できるはず・・・です・・・たぶん。(笑)

ん?それの何がいいの?と思われた方もござりましょう。説明させていただきましょう。

患者さん自身の装具に装着できることにより、

あれ、このカフどこにつけるんだっけか?長さ調節ってできるのかしらん?大腿部のカフがいくら締めてもなんだかふにゃふにゃしてるんだけど、これでいいの?

なぞと右往左往、七転八倒しなくてもいいのです。素晴らしい。

ファインガルリンク株式会社さんより販売されている。

お値段だがリースで月7万円から8万円程度となっている。ホンダの歩行アシストが月45000円ていどだったから倍近いお値段となっている。しかし、ホンダはサービスが終了してしまったのでオスソボットに期待するしかない。しかし、治療効果によっては一考してもよいのではないでしょうか。費用対効果がどれだけいいのかはこれからに期待です。

興味のある方は問い合わせてみてはいかがだろうか。

ロボはカッコいいですね。夢と希望に満ち満ちてます。今後も期待大です。