脳梗塞とばね指

2022.02.08

こんにちは。鍼灸師の矢澤です。

手指の関節が痛みやこわばりによってスムーズな動きを欠いてしまう事をばね指と呼んでいます。痛みや動作制限が現れ、日常生活に支障をきたしてしまう厄介な状態です。特に朝方に症状が強いことがあります。

更年期以降の女性や、手指をたくさん使う人、糖尿病などの基礎疾患がある方に多く発症しています。

ばね指のイラスト

ばね指 実際

指を曲げる動作は、前腕から始まる筋肉が腱となり、各指の骨に伝えています。この腱をしっかりと固定させるために腱鞘というトンネルを通過しています。その部分では指を動かすごとに絶えず摩擦を起こしているのですが、ここが炎症を起こし痛みを伴うと腱鞘炎になります。その腱鞘炎が進行し、指の動きに支障をきたしてくると「ばね指」となります。指の曲げ伸ばしが困難となり、一度曲げてしまうと一気にカクッとした状態で曲がり、伸ばす時もそのような状態になります。

ばね指の治療

初期の軽度な段階では保存療法となります。

今は、ネットやyoutube等で色々なセルフケアの方法がのっています。どの方法がいいか迷ってしまいそうですが、大まかには以下の3つになります。

①腱と腱鞘部分の動きを良くする。

実際には炎症が起きていて一番痛い部分になるので、患部の過度なや動きやマッサージは避けます。

腱鞘炎として痛みが良く出る部位は、母指、中指、薬指のMP関節とPIP関節(IP関節)になります。

そこは押さえずに、中手骨の手掌側を抑えながら指の曲げ伸ばしを、他動、自動で行っていきます。次に痛い関節の手背側の皮膚と筋肉をつまみながら、関節の他動運動を行います。目的としては、滑車の動きを改善させること、血流改善から炎症を抑えることになります。

指を自動運動(屈曲・伸展)
指を他動運動(屈曲・伸展)

②前腕の筋肉を緩める。

手指を動かす為に骨に付着する腱は前腕の筋肉から始まっています。過度に指を使用する方はこの筋肉が硬くなり、指への負担が強くなっている事も考えられます。前腕の筋肉を押しながら、手関節の掌屈背屈、手首を回す、指の動きなどを行います。ストレッチも有効的です。

前腕ほぐしながら手首、指を動かす

関節の動きを整える。痛みをとる。

腱鞘炎になった方に、肩関節の痛みが伴っている人は少なくありません。今は痛くなくても、以前痛かったという人もいます。手を使うなど、指の動きを行う際は、肩肘を連動させて使っています。パソコンを打つ動作を例にしても、手を机の位置に運ばないといけませんし、そこでキープする肩肘の持続的な力も必要です。肩が痛いことで肘、手の位置が悪くなると、不良姿位で動作をしなければいけなくなり、負担が増えていきます。

痛みが強かったり、腱鞘の肥厚が顕著な場合は、ステロイド注射や外科手術なども考慮されます。

脳梗塞とばね指

脳梗塞の方でも腱鞘炎になる方はいらっしゃいます。非麻痺側で多いですが、麻痺側でも、指が動く方は間違ったフォームなどでの使い過ぎで起こることがあります。治療法などは一緒になります。