良くなるとは? 脳卒中後遺症

2021.08.16

鍼灸師の矢澤です。久々の登場です。

我々治療家、セラピストは利用者さんが今より良い状態になってくれるよう手技やリハビリを行っていきます。痛みがある人は痛みが無くなれば良くなった。と言えることができます。

では脳卒中後遺症で悩む方は、どうなれば良くなったと言えるのでしょうか?

特に脳卒中麻痺の患者さんは感覚障害を持たれている方がほとんどなので、

感覚的に良くなったと感じることがすくなくなります。

例えば

リハビリ前に20メートルを20秒で歩けていた方が

リハビリ後に20メートル15秒で歩けるようになりました。この数字だけ見れば5秒も早くなった!と私たちは数字上「良くなった」という事ができます。しかし、本人は良くなったと実感できない。それはなぜか。20秒で歩こうが15秒で歩こうがしんどさは一緒だからです。つかれ、しんどさ、不安定感など、感じ方は一緒だから実感できない。

「しんどさは一緒だけど、できることが増える。できる量が増える。これが良くなるという事」

こういったことを何度も説明させて頂きます。ある意味こういった患者さん教育も必要となります。脳卒中後遺症という状態で生きている時間の方がこれまでの人生に比べてはるかに短いです。これから、この新しい感覚を覚えていくのです。最初は納得されない方が多くても、真剣に向き合っていくうちに理解してくれるようになります。これが脳卒中のリハビリの一つの側面です。

その先に、~まで歩いていけるようになった。~まで半分の時間でいけるようになった。装具を外して歩けるようになった。といった具体的な行動目標が達成することができるのです。