パーキンソン病
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、脳の異常により運動障害が生じる病気です。(※1,2)
私たちは、脳の「大脳皮質」から全身の筋肉へ指令を発信することで身体を動かしています。
この指令がきちんと伝わることにより、自信が思うままに身体を動かすことができます。(※3)
この、指令の役割を担っているのが「ドーパミン」です。
ドーパミンの生成には脳の中にある「黒質」(こくしつ)という部分が関わっています。
黒質にタンパク質が蓄積されることでドーパミンが作られるのですが、パーキンソン病の方はこの「黒質」の細胞が減少してしまうため、その結果としてドーパミンが減ってしまい、脳から身体へと指令がうまく伝わらないため思うように身体の動きを調節できなくなってしまうのです。(※4)
※1 出典:一般社団法人日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン2018 序章」
※2 出典:公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「パーキンソン病(指定難病6)」
※3 出典:厚生労働省資料「6 パーキンソン病」
※4 出典:厚生労働省「e-ヘルスネット:ドパミン」
パーキンソン病の症状
パーキンソン病の特性として筋肉が硬直したり、歩行時に歩幅が小刻みになって転んでしまうことが挙げられます。
筋肉の硬さは健常者が感じるものとは異なり、パーキンソン病特有の神経的な要因から来る筋肉の硬さとなります。
パーキンソン病の主な症状
- すくみ足
- 素早い動作が難しくなる
- 歩幅が狭くなる
- 身体の動きがちいさくなる
- 腕の振り幅が狭くなる
- 手足の細やかな震え(振戦)
- 身体のバランスが取れない
- 身体の丸まりや不安定な姿勢
- むくみ、めまい、たちくらみなど自律神経の異常(※1)
これらは主に「無動」「筋固縮」「振戦」「姿勢反射障害」「非運動障害」という症状に当てはまります。(※2)
※1 出典:一般社団法人日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン2018 第3章」
※2出典:一般社団法人日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン2018 第5章」
パーキンソン病にリハビリが効果的な理由
パーキンソン病のに対する代表的な治療は以下の3つです。
- ドーパミンを増加させる薬の服用などの内科的治療
- 外科手術
- リハビリによる機能改善、悪化予防、運動方法の再獲得
パーキンソン病は進行性の病気です。
ですが、正しいリハビリにより進行を緩やかにし、運動を行い症状を緩和していくことが可能であり、運動機能を維持していくことが何より重要です。
症状により運動や感覚を司るセンサーの鈍化により筋肉が硬くなってしまい、動かしづらくなることで発症していると考えられています。
なので病状の進行状況を常に把握しながら筋肉が硬化しないためにもリハビリを継続的に行うことが大切なのです。(※1)
しかも症状が進行してしまうと十分な効果が得られないため、早期の段階から適切なリハビリを受けることをお勧めします。
パーキンソン病独特の姿勢を知り、動き方を変えることで動作も楽に行うことができます。
また、固縮として筋肉が硬くなっている状態では体の反応を司るセンサーが鈍くなり、さらに筋肉は硬くなって全身の動きが悪くなります。
解決方法としてはストレッチや運動を組み合わせることで硬さを改善し、症状を抑制することができます。
もちろん個人差はありますが、まずは継続した取り組みが大切になります。
症状が進行してしまうと、施術効果が弱まってしまうため、症状が軽い段階で取り組むことが特に重要です。
※1 出典:一般社団法人日本神経学会「パーキンソン病診療ガイドライン2018 第4章」
リハビリの必要性
症状に対して社会復帰のために行う訓練を総称し、「リハビリテーション」といいます。
ラテン語で「re(再び)habiris(適した)」という語源から成り、発症以前と変わらない水準の生活を目指していきます。
神経機能の改善のメカニズムはまだ明かされていないことも多いです。
ですが、放っておくと筋力は衰える一方なので、それを食い止めるという意味でも早期に実施することは改善に向かうための第一歩と言えます。
運動機能の改善だけでなく、一人ひとりの障害・程度に応じたリハビリを行い、ご利用者様が元々行っていた日常生活にスムーズに戻ることは心理的・社会的な改善にもつながります。
それこそがリハビリの重要性といっても過言ではありません。
より詳しくパーキンソン病について知りたい方は下記のブログをオススメします。
当施設はこんな方にお勧め
- オーダーメイドのリハビリを受けたい方
- マンツーマンでリハビリを受けたい方
- 専門家の意見が聞きたい方
ご利用までの流れ
STEP2

初回お試しコースを体験
施術に加えカウンセリングも1時間行います。
症状の原因を洗い出し、わかりやすくご説明いたします。
ご利用当日の流れ
施術前カウンセリング
ご病気になられてからの経緯をお聞きします。今お困りの症状を東洋医学的、西洋医学的両方の視点で判断します。そして、生活上不便なこと、これから叶えたいことなどについてしっかりとお伺いします。

施術
鍼灸、リハビリ、トレーニングの流れで当施設の施術を体験していただきます。

結果のご説明
身体を動かしていただき、痛みの軽減や可動範囲の広がりを確認、ご説明いたします。
また、ご自身でできるお身体のケアについて説明していきます。

動画によるご説明
Questionよくいただくご質問
病院から退院した後すぐの方から、発症後数年経過された方まで通われています。
また、脳梗塞、脳出血だけでなく、パーキンソン病、脊髄損傷、脊柱管狭窄症等の疾患をお持ちの方から、介護度は要介護5まで、リハビリが必要な方はどなたでも利用することが可能です。
鍼治療と理学療法を合わせた、マンツーマンの完全オーダーメイドプログラムとなります。
利用者様の夢や目標を大事にし、それに向かってリハビリを組み立てていきます。
具体的には、「装具を外して歩きたい」という目標がある方は、装具を外して歩くための練習をします。
「箸を使って物を食べたい」という目標がある方は、箸を使えるようになるための練習をします。
時間も合計120分と充実した内容になっています。
ご利用希望の方は、初回お試しコースから受けていただいています。
一度どのようなリハビリ内容かを体験した上で、これなら効果を実感できそうだと思った方のみ、本利用に進んでいただいています。
まずはお気軽に初回お試しコースをご利用ください。
可能です。
デイサービスやデイケアと併用して利用されている方もいます。
従来の介護サービスを利用しながら、リハビリを行うことで、更なる効果も期待できます。
ございません。
提携駐車場がありませんので、近くのコインパーキングに止めていただくことになります。
目安は打ち止め料金で平日2,200円~、土祝1,000円~になります。