脳梗塞

脳梗塞

脳梗塞とは

脳梗塞とは”梗塞”という「ものが詰まり流れが通じなくなる」という言葉通り、脳の血管が詰まることで脳の障害が発生してしまう病気のことです。(※1)
脳梗塞は、1951年から約30年に渡って、死亡の原因の第1位でした。現在では、その後の急性期治療の進歩により、がん、心疾患、老衰に次ぐ第4位となっていますが、脳血管障害の患者さんは現在約110万人となっており日本人の100人に1人が発病しています。(※2)
脳は人間の身体の中でも重要な器官です。多くの酸素と栄養を必要とし、動脈を流れる血液によって脳へと運ばれていきます。
ですが脳梗塞が起こると酸素や栄養が突然停止してしまいます。
そのため脳は大きなダメージを受けてしまい、重大な後遺症が残ってしまったり、最悪の場合命を落とす可能性もあるのです。(※3)

※1 出典:国立循環器病研究センター「脳卒中 1脳梗塞」

※2 出典:厚生労働省「脳卒中に関連する留意事項」

※3 出典:厚生労働省「e-ヘルスネット 脳血管障害・脳卒中」

脳梗塞の原因

主な症状に「脳血栓症」と「脳塞栓症」の2つがあります。(※1)

脳血栓症

脳の動脈など太い血管にドロドロのコレステロールの固まりができてしまうと、そこへ血小板が集まってきます。
すると動脈が塞がれ血栓ができてしまい血管が詰まることによって引き起こります。
血栓ができる要因として考えられるのは、動脈硬化などによる血管壁の変化や、血液のうっ滞や濃縮などによる血流の変化、抗リン脂質抗体症候群などによる血液凝固能(血液が固まる機能)異常などがあります。
また、高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が主因となります。

脳塞栓症(心原性脳塞栓症)

脳の血管は太い血管からいくつもの細い血管へ枝分かれしています。
その枝分かれした細い血管が詰まってしまうことにより発症します。
塞栓の最大の原因としては心臓弁膜症や不整脈である心房細動などにより心臓内にできた血液のかたまりにより起きると考えられています。

※1 出典:日本生活習慣予防協会「脳梗塞」

脳梗塞の種類(※1,2)

ラクナ梗塞(脳血栓症の一種)

「ラクナ」とはラテン語で「小さなくぼみ」という意味を持っています。
脳の中の穿通枝(せんつうし)という細い血管が詰まって起こる症状です。
高血圧などが要因となり、細い血管が詰まるものをラクナ梗塞といいます。
ダメージを受ける部分が小さいので症状が現れ辛く、無症候性脳梗塞とも呼ばれています。
症状が出ないと言っても安心できません。
放っておくと本格的な脳梗塞や脳出血を発症したり、認知症になるリスクも高まります。

アテローム血栓性脳梗塞(脳血栓症の一種)

脳の太い動脈が「アテローム」という「粉瘤」(ふんりゅう)によって狭くなることによって発症します。
太い動脈が閉塞されるので重症化するケースも少なくありません。
動脈硬化が症状のベースにあるため高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が発症を引き起こす主な要因となってきます。

心原性脳塞栓症(脳塞栓症の一種)

心臓内でできた血栓が血流によって脳に運ばれてしまい、脳内の太い血管や複数の血管を閉塞させてしまうことによって発症します。
他のタイプの脳梗塞と比較して前触れなく突然発症します。
発症直後の神経症状の完成や失語、失行、失認などいわゆる高次脳機能障害を伴うことが多く、重症になりやすいという特徴があります。

※1 出典:厚生労働省「脳卒中の治療と仕事の両立お役立ちノート P,8」

※2 出典:公益財団法人日本医療機能評価機構「Minds版 やさしい解説 脳卒中 P16~19」

脳梗塞の後遺症

発症後は身体の司令塔である脳に大きなダメージが残ってしまいます。
脳の細胞がダメージを負うと体の麻痺や感覚の障がい、さらには脳への障がいが残る可能性も高いのです。
症状によっては日常生活に影響が出てしまうこともあるので症状だけでなく後遺症まで理解しておくことが大切です。(※1)

運動麻痺

手足の細かい動きが難しいなど軽度のものから、口や舌の動きがスムーズに行えず、食事が詰まりやすくなる、身体のバランスが取りづらい、思うように動かなくなるなど不具合が生じます。
主に体の左右どちらかに起こることから「片麻痺」とも呼ばれています。

感覚障害

麻痺が起きた側の身体には、触れた時の感覚が分かりづらくなり、温かさや冷たさ、痛覚や触れた感覚が鈍くなる、逆に強く痛みを感じてしまうなどのケースも見受けられます。

視覚障害

視野が狭くなった、物が二重に見えるという「複視」や視野の半分が見えなくなってしまう「半盲」などがあげられます。
発症後長期間にわたって症状が残る場合もあります。

高次機能障害

呂律の回りにくさで思った通り話せなくなってしまう「構音障害」、脳の学習部分に損傷が起こって言葉を理解することが難しくなる、読み書きができなくなってしまう「失語症」。
さらには、視覚には問題がなくても物が認識できなくなる「失認」や普段使用している物の使いかたや衣服の着方がわからなくなる「失行」などの症状も起こることがあります。現れる症状は様々です。

※1 出典:公益財団法人日本医療機能評価機構「Minds版 やさしい解説 脳卒中 P9~12

リハビリの必要性

症状に対して社会復帰のために行う訓練を総称し、「リハビリテーション」といいます。
ラテン語で「re(再び)habiris(適した)」という語源から成り、発症以前と変わらない水準の生活を目指していきます。
神経機能の改善のメカニズムはまだ明かされていないことも多いです。
ですが、放っておくと筋力は衰える一方なので、それを食い止めるという意味でも早期に実施することは改善に向かうための第一歩と言えます。
運動機能の改善だけでなく、一人ひとりの障害・程度に応じたリハビリを行い、ご利用者様が元々行っていた日常生活にスムーズに戻ることは心理的・社会的な改善にもつながります。
それこそがリハビリの重要性といっても過言ではありません。

当施設はこんな方にお勧め

  • オーダーメイドのリハビリを受けたい方
  • マンツーマンでリハビリを受けたい方
  • 専門家の意見が聞きたい方

Experience初回お試しコース

お1人様 1回限定

ご利用までの流れ

STEP1

電話

初回お試しコースのご予約

お電話( 052-212-6889 )にてお試しコースをご予約ください。

STEP2

背術風景01

初回お試しコースを体験

施術に加えカウンセリングも1時間行います。
症状の原因を洗い出し、わかりやすくご説明いたします。

ご利用当日の流れ

施術前カウンセリング

ご病気になられてからの経緯をお聞きします。今お困りの症状を東洋医学的、西洋医学的両方の視点で判断します。そして、生活上不便なこと、これから叶えたいことなどについてしっかりとお伺いします。

背術前カウンセリング

施術

鍼灸、リハビリ、トレーニングの流れで当施設の施術を体験していただきます。

背術風景02

結果のご説明

身体を動かしていただき、痛みの軽減や可動範囲の広がりを確認、ご説明いたします。
また、ご自身でできるお身体のケアについて説明していきます。

結果のご説明

動画によるご説明

Questionよくいただくご質問

どのような方が利用していますか?

病院から退院した後すぐの方から、発症後数年経過された方まで通われています。
また、脳梗塞、脳出血だけでなく、パーキンソン病、脊髄損傷、脊柱管狭窄症等の疾患をお持ちの方から、介護度は要介護5まで、リハビリが必要な方はどなたでも利用することが可能です。

病院のリハビリテーションや介護サービスの訓練と何が違いますか?

鍼治療と理学療法を合わせた、マンツーマンの完全オーダーメイドプログラムとなります。
利用者様の夢や目標を大事にし、それに向かってリハビリを組み立てていきます。
具体的には、「装具を外して歩きたい」という目標がある方は、装具を外して歩くための練習をします。
「箸を使って物を食べたい」という目標がある方は、箸を使えるようになるための練習をします。
時間も合計120分と充実した内容になっています。

リハビリを受けてみたいのですが

ご利用希望の方は、初回お試しコースから受けていただいています。
一度どのようなリハビリ内容かを体験した上で、これなら効果を実感できそうだと思った方のみ、本利用に進んでいただいています。
まずはお気軽に初回お試しコースをご利用ください。

デイサービスとの併用は可能ですか?

可能です。
デイサービスやデイケアと併用して利用されている方もいます。
従来の介護サービスを利用しながら、リハビリを行うことで、更なる効果も期待できます。

駐車場はありますか?

ございません。
提携駐車場がありませんので、近くのコインパーキングに止めていただくことになります。
目安は打ち止め料金で平日2,200円~、土祝1,000円~になります。