脊髄損傷

脊髄損傷のリハビリで大切なこと

脊髄損傷には「完全麻痺」と「不完全麻痺」があります。完全麻痺は脊髄の損傷の程度が強く、神経が切断されその部分の運動機能、感覚機能が保たれていない状態です。不完全麻痺は全ての神経が切断されていない、もしくは神経がわずかかに損傷されている状態です。部分的でも神経のつながりが残っていれば、感覚や麻痺の改善の可能性はあります。

当施設で行う脊髄損傷リハビリの特徴

脊髄損傷の後遺症に対してハート脳梗塞リハビリ・ラボではリハビリと鍼治療の提供を行っております。
脊髄損傷による後遺症の麻痺は損傷された神経の機能を代行することで改善を見込むことが可能です。
そのため、神経系の再構築に向けて繰り返し刺激を与えること(川平法)と、適切な感覚を入力すること(ボバース法)で麻痺した機能のより効果的な回復を目指します。

さらに、ほとんどのリハビリ施設では実施していない「鍼治療」を取り入れているのも当施設ならではの特徴です。
『鍼治療』はWHOでも麻痺の後遺症改善に推奨されている治療法。
その中でも本場中国で行われている脊髄損傷の後遺症改善に効果的な「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」を取り入れ、麻痺の回復促進を図ります。

  • 麻痺の回復に特化した鍼治療
  • 海地区唯一の川平法とボバース法を掛け合わせたリハビリ
  • 機能回復に特化した鍼×リハビリ

脊髄損傷リハビリの治療内容

効果が期待できる主な症状

  • 痛み
  • 痺れ
  • 筋緊張
  • 関節可動域制限
  • 便秘
  • 頻尿
  • めまい
  • 高血圧

脳梗塞の鍼施術で世界的に権威がある天津中医学院附属病院と永く提携し、鍼施術を極めた「醒脳開竅法」施術を中心に、全身の気の回復を併せて提供していきます。

効果が期待できる主な症状

  • 手足の麻痺
  • 手足の感覚障害
  • 痺れ
  • 筋肉、関節の痛み
  • バランス障害 など

今までの理学療法に加え、パワーリフティング等の筋力強化を併せることで機能回復が更に見込まれますので、筋力の強化を加えた理学療法を提供していきます。

効果が期待できる主な症状

  • 手足の麻痺
  • 手足の感覚障害
  • 痺れ
  • 痛み
  • バランス障害
  • 歩行障害 など

繰り返し同じ動きを行うことで損傷した神経細胞の代わりを担う神経回路の再建、強化を行い、麻痺の改善を目指す方法です。
※当施設は促通反復療法研究所での研修を受け、川平法を実施出来ます

脊髄損傷とは

背骨の中にあり、脳からの指令を伝達する役割をもっている脊髄が、何らかの原因によって傷ついてしまった状態を指します。
脊髄は手や足を動かすための運動面と、痛みや温度などを感じたりする知覚を感じる重要な役割を持っているため、損傷箇所によって後遺症出てしまい、日常生活へも影響を及ぼすことも少なくありません。

受傷原因

脊髄損傷の主な受傷原因は交通事故、高所からの転落、転倒、スポーツなどが挙げられます。
日本脊髄損傷医学会による外傷性脊髄損傷の全国調査では、受傷の割合としては平地転倒が38.6%と一番多く、高齢者の方が多く受傷されている様です。10代の若年者ではスポーツ外傷が43.2%と最多となっていました。(※1)
また、部位別で見た発症割合は頸髄が88.1%と大部分を占め、胸・腰髄は10.1%となっています。(※2)
※1、2 出典:NPO法人 日本せきずい基金 「日本せきずい基金ニュース」No.87(日本語概要)
現本:ISCoS(国際脊髄学会)「A nationwide survey on the incidence and characteristics of traumatic spinal cord injury in Japan in 2018」

脊髄損傷の施術方法

受傷直後ではベッド上安静の期間が長いため、筋力低下や、可動域低下、呼吸器疾患、尿路感染症、起立性低血圧、褥瘡が起きやすくなります。これらの合併症に注意しながらリハビリを進めます。(※1)
全身状態が安定したら、より積極的なリハビリに移ります。
しかし、残念ながら現在の医療では脊髄損傷の障害を元通りに戻すことは困難です。
受傷前の状態に戻すのではなく、今後の生活の自由度を上げるための身体作りを行っていくことが目標となります。(※2)
まずは、どの機能が残っているのか確認し、車椅子が必要な場合は操縦方法やバリアフリーへの対応、歩行ができる場合は補助具の選定からトレーニングまで、ご利用者様のお身体の状態に合わせてリハビリ目標を設定してサポートさせていただきます。
※1 出典:公益社団法人 日本理学療法士協会 「脊髄損傷 理学療法ガイドライン」P.466
※2 出典:公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 「脊髄損傷のリハビリテーション治療」

リハビリの必要性

症状に対して社会復帰のために行う訓練を総称し、「リハビリテーション」といいます。ラテン語で「re(再び)habiris(適した)」という語源から成り、発症以前と変わらない水準の生活を目指していきます。神経機能の改善のメカニズムはまだ明かされていないことも多いです。ですが、放っておくと筋力は衰える一方なので、それを食い止めるという意味でも早期に実施することは改善に向かうための第一歩と言えます。
運動機能の改善だけでなく、一人ひとりの障害・程度に応じたリハビリを行い、ご利用者様が元々行っていた日常生活にスムーズに戻ることは心理的・社会的な改善にもつながります。それこそがリハビリの重要性といっても過言ではありません。

当施設の利用について

当施設はこんな方にお勧めです
  • オーダーメイドのリハビリを受けたい方
  • オーダーメイドのリハビリを受けたい方
  • 専門家の意見が聞きたい方

ご利用までの流れ

STEP1

電話

初回お試しコースのご予約

お電話( 052-212-6889 )にてお試しコースをご予約ください。

STEP2

背術風景01

初回お試しコースを体験

施術に加えカウンセリングも1時間行います。
症状の原因を洗い出し、わかりやすくご説明いたします。

ご利用当日の流れ

施術前カウンセリング

ご病気になられてからの経緯をお聞きします。今お困りの症状を東洋医学的、西洋医学的両方の視点で判断します。そして、生活上不便なこと、これから叶えたいことなどについてしっかりとお伺いします。

背術前カウンセリング

施術

鍼灸、リハビリ、トレーニングの流れで当施設の施術を体験していただきます。

背術風景02

結果のご説明

身体を動かしていただき、痛みの軽減や可動範囲の広がりを確認、ご説明いたします。
また、ご自身でできるお身体のケアについて説明していきます。

結果のご説明

動画によるご説明

Questionよくいただくご質問

どのような方が利用していますか?

病院から退院した後すぐの方から、発症後数年経過された方まで通われています。
また、脳梗塞、脳出血だけでなく、パーキンソン病、脊髄損傷、脊柱管狭窄症等の疾患をお持ちの方から、介護度は要介護5まで、リハビリが必要な方はどなたでも利用することが可能です。

病院のリハビリテーションや介護サービスの訓練と何が違いますか?

鍼治療と理学療法を合わせた、マンツーマンの完全オーダーメイドプログラムとなります。
利用者様の夢や目標を大事にし、それに向かってリハビリを組み立てていきます。
具体的には、「装具を外して歩きたい」という目標がある方は、装具を外して歩くための練習をします。
「箸を使って物を食べたい」という目標がある方は、箸を使えるようになるための練習をします。
時間も合計120分と充実した内容になっています。

リハビリを受けてみたいのですが

ご利用希望の方は、初回お試しコースから受けていただいています。
一度どのようなリハビリ内容かを体験した上で、これなら効果を実感できそうだと思った方のみ、本利用に進んでいただいています。
まずはお気軽に初回お試しコースをご利用ください。

デイサービスとの併用は可能ですか?

可能です。
デイサービスやデイケアと併用して利用されている方もいます。
従来の介護サービスを利用しながら、リハビリを行うことで、更なる効果も期待できます。

駐車場はありますか?

ございません。
提携駐車場がありませんので、近くのコインパーキングに止めていただくことになります。
目安は打ち止め料金で平日2,200円~、土祝1,000円~になります。