くも膜下出血

くも膜下出血のリハビリで大切なこと

くも膜下出血による後遺症改善のリハビリでは、以下3点が大切です。

  • リハビリの量
  • リハビリの質
  • リハビリのタイミング

リハビリの量

退院後の保険を利用したリハビリの量は入院時と比べて1割程度となるため、リハビリ時間を確保できる施設でのリハビリが重要です。

リハビリの質

リハビリは「誰と行うか」でも大きく効果が変わってきます。当施設の療法士はリハビリ専門病院で勤務経験のある者のみで運営をしています。常に「回復」のために必要なリハビリを実施することを心がけてサポートさせていただきます。

リハビリのタイミング

発症から6ヶ月以内は脳の回復にとって重要な時期と言われており、その期間のリハビリ時間が短いと回復の進みが遅くなってしまいます。そのため、可能な限り早い時期から専門的なリハビリを実施することが重要です

当施設で行うくも膜下出血リハビリの特徴

くも膜下出血の後遺症に対してハート脳梗塞リハビリ・ラボでは、リハビリと鍼治療の提供を行なっております。
後遺症により使わなくなった麻痺側の手足の機能は日に日に低下しています。
そこで、当施設ではまだ目覚めていない神経に対して繰り返し刺激を与えるリハビリ『川平法』と、適切な感覚を入力するリハビリ『ボバース法』を用いることで麻痺した手足の機能の回復を目指します。

また、ほとんどのリハビリ施設では実施していない「鍼治療」を取り入れているのも当施設ならではの特徴です。
『鍼治療』はWHOでもくも膜下出血の後遺症改善に推奨されている治療法。

その中でも本場中国で行われている脳梗塞の後遺症改善に効果的な「醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)」を取り入れ、麻痺の回復促進を図ります。

  • 麻痺の回復に特化した鍼治療
  • 東海地区唯一川平法とボバース法を掛け合わせたリハビリを実施
  • 機能回復に特化した鍼×リハビリ

くも膜下出血リハビリの治療内容

効果が期待できる主な症状

  • 痛み
  • 痺れ
  • 筋緊張
  • 関節可動域制限
  • 便秘
  • 頻尿
  • めまい
  • 高血圧

脳梗塞の鍼施術で世界的に権威がある天津中医学院附属病院と永く提携し、鍼施術を極めた「醒脳開竅法」施術を中心に、全身の気の回復を併せて提供していきます。

効果が期待できる主な症状

  • 手足の麻痺
  • 手足の感覚障害
  • 痺れ
  • 筋肉、関節の痛み
  • バランス障害 など

今までの理学療法に加え、パワーリフティング等の筋力強化を併せることで機能回復が更に見込まれますので、筋力の強化を加えた理学療法を提供していきます。

効果が期待できる主な症状

  • 手足の麻痺
  • 手足の感覚障害
  • 痺れ
  • 痛み
  • バランス障害
  • 歩行障害 など

繰り返し同じ動きを行うことで損傷した神経細胞の代わりを担う神経回路の再建、強化を行い、麻痺の改善を目指す方法です。
※当施設は促通反復療法研究所での研修を受け、川平法を実施出来ます

くも膜下出血とは

脳は3層の膜に保護されており、外側から硬膜・くも膜・軟膜となっております。
そのうち、くも膜と軟膜の間にある、「くも膜下腔」という隙間に出血が起こった状態が「くも膜下出血」です。
脳の動脈の分岐部にできた「脳動脈瘤」(のうどうみゃくりゅう)というこぶの破裂によって発症することが最も多いです。
男性よりも比較的女性に多く発症し(※1)、40〜65歳の方に多く見られます。(※2)
また、高血圧の人や飲酒・喫煙の習慣がある人、父母、祖父母などにくも膜下出血の経験者がいる場合には発症の確率が高くなります。(※3)
(※1)出典:一般社団法人 日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2009」P.182
(※2)出典:MSD マニュアル家庭版 「くも膜下出血(SAH)」
(※3)出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「脳血管障害・脳卒中」

くも膜下出血の原因

先述の通り、脳動脈瘤の破裂によることが最も多く、約8割に当たります。
ほかには脳動静脈奇形などからの出血、事故や転倒などによる頭部の外傷などがあります。

脳動脈瘤

脳の中の動脈にこぶのようなものができ、それが裂けて出血した状態です。
風船と同じように膨らんでしまった部分は引き伸ばされ薄く、脆くなってしまいます。
そして結果的に破裂するとくも膜下出血を引き起こしてしまうのです。そうなると突然強い頭痛が襲います。
こぶは血管の分岐点にできやすく、大きさは数ミリから大きなものでは数センチにまで及びます。
原因は様々ありますが、主には高血圧や動脈硬化、加齢が一因として考えられております。

脳動静脈奇形からの出血

脳動静脈に奇形や発生異常によって動脈と静脈が直接繋がり、渦を巻いているような異常血管の状態を指します。
若年期に破裂・出血しやすいとされており、他にも交通事故などによる外傷がきっかけで発症するケースもあります。

くも膜下出血の合併症

脳動脈瘤破裂後の合併症として、以下の様なものがあります。(※1)

脳血管攣縮

一過性に血管が収縮する状態です。
発生機序はまだはっきりわかっていませんが、主に出血後4〜14日の間に発生しやすくなります。
脳血管攣縮により、脳梗塞を併発する場合があります。

水頭症

脳内に髄液が貯留し、脳室が拡大している状態です。
出血直後から数日以内に発生する急性水頭症と、一ヶ月後くらいに発生する正常圧水頭症の2種類があり、頭蓋内圧亢進をきたし、脳ヘルニアに進展することもあります。
正常圧水頭症は、脳圧は正常ですが、歩行障害、尿失禁、認知症などの症状が現れる場合もあります。
また、上記以外にも心電図異常や肺水腫・肺炎など心肺機能の障害を呈する場合もあります。
(※1)出典:MSD マニュアル家庭版 「くも膜下出血(SAH)」

くも膜下出血の後遺症

症状や後遺症は、出血した部位、出血量、合併症の有無などに応じて後遺症も様々です。
軽度の場合であれば治療後もこれまでと同じ生活を送ることができますが、脳出血・脳血管攣縮後の脳梗塞・水頭症などが発症した場合には、運動麻痺や感覚障害が残ったり、嚥下障害、高次脳機能障害、歩行不安定、尿便失禁などの後遺症が残る場合もあります。

運動麻痺

手足の細かい動きが難しいなど軽度のものから、口や舌の動きがスムーズに行えず、食事が詰まりやすくなる、身体のバランスが取りづらい、思うように動かなくなるなど不具合が生じます。主に体の左右どちらかに起こることから「片麻痺」とも呼ばれています。

感覚障害

麻痺が起きた側の身体には、触れた時の感覚が分かりづらくなり、温かさや冷たさ、痛覚や触れた感覚が鈍くなる、逆に強く痛みを感じてしまうなどのケースも見受けられます。

視覚障害

視野が狭くなった、物が二重に見えるという「複視」や視野の半分が見えなくなってしまう「半盲」などがあげられます。
発症後長期間にわたって症状が残る場合もあります。

高次機能障害

呂律の回りにくさで思った通り話せなくなってしまう「構音障害」、脳の学習部分に損傷が起こって言葉を理解することが難しくなる、読み書きができなくなってしまう「失語症」。
さらには、視覚には問題がなくても物が認識できなくなる「失認」や普段使用している物の使いかたや衣服の着方がわからなくなる「失行」などの症状も起こることがあります。現れる症状は様々です。

リハビリの必要性

症状に対して社会復帰のために行う訓練を総称し、「リハビリテーション」といいます。ラテン語で「re(再び)habiris(適した)」という語源から成り、発症以前と変わらない水準の生活を目指していきます。神経機能の改善のメカニズムはまだ明かされていないことも多いです。ですが、放っておくと筋力は衰える一方なので、それを食い止めるという意味でも早期に実施することは改善に向かうための第一歩と言えます。
運動機能の改善だけでなく、一人ひとりの障害・程度に応じたリハビリを行い、ご利用者様が元々行っていた日常生活にスムーズに戻ることは心理的・社会的な改善にもつながります。それこそがリハビリの重要性といっても過言ではありません。

当施設の利用について

当施設はこんな方にお勧めです
  • オーダーメイドのリハビリを受けたい方
  • オーダーメイドのリハビリを受けたい方
  • 専門家の意見が聞きたい方

ご利用までの流れ

STEP1

電話

初回お試しコースのご予約

お電話( 052-212-6889 )にてお試しコースをご予約ください。

STEP2

背術風景01

初回お試しコースを体験

施術に加えカウンセリングも1時間行います。
症状の原因を洗い出し、わかりやすくご説明いたします。

ご利用当日の流れ

施術前カウンセリング

ご病気になられてからの経緯をお聞きします。今お困りの症状を東洋医学的、西洋医学的両方の視点で判断します。そして、生活上不便なこと、これから叶えたいことなどについてしっかりとお伺いします。

背術前カウンセリング

施術

鍼灸、リハビリ、トレーニングの流れで当施設の施術を体験していただきます。

背術風景02

結果のご説明

身体を動かしていただき、痛みの軽減や可動範囲の広がりを確認、ご説明いたします。
また、ご自身でできるお身体のケアについて説明していきます。

結果のご説明

動画によるご説明

Questionよくいただくご質問

どのような方が利用していますか?

病院から退院した後すぐの方から、発症後数年経過された方まで通われています。
また、脳梗塞、脳出血だけでなく、パーキンソン病、脊髄損傷、脊柱管狭窄症等の疾患をお持ちの方から、介護度は要介護5まで、リハビリが必要な方はどなたでも利用することが可能です。

病院のリハビリテーションや介護サービスの訓練と何が違いますか?

鍼治療と理学療法を合わせた、マンツーマンの完全オーダーメイドプログラムとなります。
利用者様の夢や目標を大事にし、それに向かってリハビリを組み立てていきます。
具体的には、「装具を外して歩きたい」という目標がある方は、装具を外して歩くための練習をします。
「箸を使って物を食べたい」という目標がある方は、箸を使えるようになるための練習をします。
時間も合計120分と充実した内容になっています。

リハビリを受けてみたいのですが

ご利用希望の方は、初回お試しコースから受けていただいています。
一度どのようなリハビリ内容かを体験した上で、これなら効果を実感できそうだと思った方のみ、本利用に進んでいただいています。
まずはお気軽に初回お試しコースをご利用ください。

デイサービスとの併用は可能ですか?

可能です。
デイサービスやデイケアと併用して利用されている方もいます。
従来の介護サービスを利用しながら、リハビリを行うことで、更なる効果も期待できます。

駐車場はありますか?

ございません。
提携駐車場がありませんので、近くのコインパーキングに止めていただくことになります。
目安は打ち止め料金で平日2,200円~、土祝1,000円~になります。