動きのコツ:手を上にあげる編

2021.09.16

皆さん、こんにちは。

理学療法士の杉山です。

朝晩は涼しくなり始め、秋に移ろいできていますね。まだまだ湿度は高い日が続いていますので、水分補給はこまめに取り入れましょう。

さて、本日は、

「手を上にあげる時の動きのコツ」

について説明していきます。

手をあげる動作は、生活の中で頻繁に使う場面がありますよね。

例えば、

高いところに置いてあるものに手を伸ばす時

頭が痒くてかく時、お風呂で頭を洗う時

電車で吊革を持つ時

など、自然と手を持ち上げていることはたくさんあります。

脳卒中により、運動麻痺が生じると

筋肉にうまく力を入れることができず、腕が重く感じたり、

腕をあげようと思っても肩が痛くて上がらなかったり

と皆さんそれぞれの理由で上がらないと思われます。

そのような方々に向けて、ちょっとした動きのコツをお伝えします。

まず、大切なことは

手を持ち上げる際の体はしっかりと垂直になっていること。

猫背のような姿勢では、普段以上に手を持ち上げる際の労力がかかってしまいます。

そのため、姿勢が綺麗であることが

と!て!も!重要です!

※一度、綺麗な姿勢の時と体を丸めた時(猫背)で手を上げてみると、どちらが上げやすいかわかりますよ!

ただ、注意していただきたいことは、姿勢を綺麗にするために、一生懸命力を入れないといけない場合は、

それはそれで手が上がりにくくなってしまいます。

手をあげる前の準備運動として、リラックスした状態で姿勢が綺麗になることを目指しましょう。

続いて、重要なことは、重心の位置です。

重心の位置は普段意識して生活することは少ないですが、

自主トレをするときには意識を向けながら行うことで効果が出やすくなります。

手をあげる際には、持ち上げる側に少しだけ重心を移動させましょう。

なおかつ、持ち上げる側の脇腹を伸ばすイメージで手を挙げると、あげやすくなることがあります。

そこで、一つの方法としておすすめなのは、

壁に沿って手を伸ばすことです。

何もないところで手を上げようとすると、余分な力が入ってしまうことが多いため、

壁に腕を預け手を伸ばす運動をすることで、

「手を上げる」ために必要な肩や体幹の筋肉が働きます。

ぜひ、一度行ってみてください。

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