脳卒中の種類とその特徴

2021.09.24

脳卒中という言葉は皆さんご存知だと思いますが、脳卒中についてどのくらいご存知でしょうか?

脳卒中は以前までは日本人の死因の1位でしたが、近年では死亡率は減少し、4位となっています。

今回は生活習慣病との関連の深い脳卒中についてお話ししていきます。

脳卒中とは

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、血管が破裂することによって起きる病気の総称です。

脳卒中は「脳」に「卒然として(急に)」「邪気や邪風に中(あた)る」とういう意味の言葉からなっています。

脳卒中は大きく分けて

1.脳梗塞

2.脳出血

3.くも膜下出血

の3種類に分類することができます。

さらに脳梗塞は

1.ラクナ梗塞

2.アテローム血栓性脳梗塞

3.心原性脳塞栓症

の3種類に分類できます。

今回は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血についての特徴について解説していきます。

脳梗塞

脳梗塞とは脳の血管がつまって血流が途絶えることにより酸素や栄養が行き渡らず、脳の細胞が死んでしまう病気です。

脳梗塞は「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」の中でも64%と発症率が高い病気です。

脳梗塞の症状としては歩行障害、意識障害、体の半分のしびれなどの感覚障害があります。 めまいや吐き気、おう吐、片目もしくは視野の半分が見えにくくなるなども、脳梗塞では起こりうります。

このような症状が全て起こるわけではなく、一つ起こる人もいれば複数起こる人もいます。

脳出血

脳出血は脳の血管が破れることによって、脳の中で出血することです。出血した血液が固まっものは血腫といい、脳の細胞を破壊したり、周囲の脳を圧迫したりし、脳の働きを障害します。

脳出血の症状は、脳梗塞の場合と同様で、症状のみで脳出血か脳梗塞か判断するのは困難です。

主な症状は急に起こる頭痛、歩行障害、意識障害、感覚の異常、目の動きの異常や目の見えにくさ、言葉の異常、めまい、嘔吐などさまざまあります。

脳出血は「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」の中では2番目に多い25%の発症率です。

くも膜下出血

くも膜下出血は「くも膜下腔」という隙間に出血が起こった状態をいいます。

引用:せいてつLab

脳には脳を保護する3層の膜があります。

外側から硬膜、くも膜、軟膜と分かれております。

くも膜下出血の起こった時は、突然、頭が割れるような激しい頭痛が起きるのが特徴。

よく「バットで殴られたような痛み」などと表現されます。

ただし、頭痛をほとんど感じない例もあります。意識障害も、くも膜下出血では比較的多くみられる症状です。

手足の麻痺などは必ず起こるとは限りません。

重症例では頭痛の発生後、すぐに倒れて死に至るリスクもあります。

おわりに

脳卒中はこのように3つに分類ができますが、出血や梗塞の場所及び範囲によって運動障害や感覚障害、言語障害、高次脳機能障害などの症状の程度や種類は人それぞれ異なります。

そのためほとんど麻痺がない方や非常に麻痺が強い方、高次脳機能障害や失語症が顕著に出ている方など様々です。

その病気や症状の知識があるだけでも不安などから自身を守る盾となります。

わからないことやお困りのことがあれば専門家に頼るのも一つの手段です。

今回の記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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