【手のリハビリ②】良くなるの?

2021.12.22

皆さん、こんにちは。

理学療法士の杉山です。

前回好評だった「手」のリハビリについて、

当施設を通われている利用者様のビフォーアフターで

どれくらい良くなるのかを紹介させていただきます。

箸を使ってご飯が食べれるようになりたい

今回、ご紹介する方は度々youtubeでも出演してくださっている方です。

是非、当施設のyoutubeもご覧ください!

手のリハビリ:利用者の紹介

こちらの利用者様が初めて来院された時は

・発症から約4〜5ヶ月

・退院から約1ヶ月

・目標:箸を使いたい、料理を作れる様になりたい

という状況でした。

麻痺した手足は利き手側であり、利き手ではない左手で洋服の着脱をしたり、ご飯を食べたりと

生活の不自由さをとても感じていたそうです。

手のリハビリ:当初の状態

腕を上げようとすると、肘から先がついてこずに垂れてしまい

ものをつまもうとしても指が曲がらずにつまむことができませんでした。

箸は持つこともできない状態です。

さらに、肩には痛みがでやすく寝ている時も起きることがあったそうです。

体験コースで効果を実感されてからは、週2回の頻度で鍼治療とリハビリを行ってきました。

鍼治療では、体内の調整や硬くなった筋を緩めていきます。

特にこちらの利用者様は、肩の痛みや手指を曲げる時の硬さが目立っていたため、そちらに対しての鍼治療も行いました。

超音波治療

手のリハビリでは、鍼治療で動かしやすくなった、肩や肘、指の運動を正しい動かし方で繰り返し繰り返し行い、体が覚えるまで反復していきました。肩に痛みが出ているからといって、肩のみのリハビリを行わず、体幹やお尻への介入も行い、全身の機能向上を図っていきました。

川平法

来院してから3週間しないうちに親指と人差し指が合う様になったことで、指で小さな豆を持つことができる様になり、

1ヶ月程度で箸を使って積み木を持つことができるようになりました。

そこからはさらに小さいものを箸で持てるように、実践の場で使えるように練習をしていきました。

手のリハビリ:現在の状態

現在は、箸で細い棒を持つこともでき、自宅の食事で箸を使うことができています。

腕も上がりやすくなり肘も伸ばすことができるようになりました。

「味噌汁作ったよ」

と、元々趣味で行っていた料理も作れるようになり、日常生活の満足度が高まっています。

新しい目標は、

自転車に乗ること

後頭部を洗えること

としております。

目標が達成することで卒業されていく方も多くいらっしゃいます。

こちらの方は、目標が達成し、まだまだ良くなるという強いお気持ちもあり、次の目標を定めて励んでいます。

現状を維持するためのリハビリと比べて、目標を見据えたリハビリでは、リハビリ内容も大きく変わりますし、モチベーションも変わります。そのため、効果がとても現れやすいです。

病院退院後もしっかりとリハビリをすることで、現状維持ではなく、まだまだ良くなっていきます。

諦めずに一緒に頑張ってみましょう。

※大好評につきご予約がお取りできない日もございます。
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