東洋医学における脳梗塞 百会 鍼(針)治療・鍼灸の効果 中風七穴

2021.06.10
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何度も登場してきました、脳卒中や言語障害に効くといにしえより伝来されてきた、秘技。中風七穴です。経穴の名前がずらりと並んでいますよね。しかーし。ツボを「ご存じない方には 正身の胡椒の丸呑、白河夜船」(歌舞伎でお馴染みの外郎売の一節)でございます。

と言う訳で今日からはその中風七穴を構成しているツボがどういうものなのか。ってのをご紹介していきたいと思います。

中風七穴

取穴部位:
(第1説)・・・百会穴、曲鬢穴、肩井穴、風市穴、足三里穴、懸鐘穴(絶骨穴)、曲池穴
(第2説)・・・百会穴、風池穴、大椎穴、肩井穴、間使穴、曲池穴、足三里穴

この2説です。覚えておられたでしょうか。

では一説と二説の共通ツボからご紹介していきましょう。

百会穴

主治は頭痛、めまい、耳鳴り、鼻塞、中風による言語障害、脱肛、癲癇など。

百会って字ずらだけでも凄そうですよね。百に会うですから。期待度が増します。

「百」は千差万別であること、「会」は会うという意味。

頭には清陽の気、手足の気など、体全体の陽気が集まります。

ゆえに頭は「諸陽の会」といわれています。この経穴は頭の頂点正中に位置します。

手足の三陽経、足の厥陰肝経、督脈の5つの経脈の交会穴であることから「三陽五会」とも呼ばれ、ここで交会するので、百会と呼ばれているのです。

説明しましょう。手足の三陽経とは手の陽明大腸経(20穴)手の少陽三焦経(23穴)手の太陽小腸経(19穴)足の陽明胃経(45穴)足の少陽胆経(44穴)足の太陽膀胱経(67穴)のこと。足の厥陰肝経(14穴)そして督脈(28穴)これだけの経絡に関連する。つまり、経絡に走る経穴260穴の流れがすべて百会で交会するのである。ね、なんだか凄そうでしょ。鍼灸師の先生の中には患者さんが来たらとりあえず百会に鍼を打っておこう。的な先生もおられるぐらいです。(笑)

なんだか調子の悪い時に頭のてっぺんを両指で押さえてみてはいかがだろうか?

鍼灸の学生の頃。百会に鍼を指すと記憶力が増すとか何とかで、テスト前クラスのほとんどの学生が百会に鍼を刺して頭のてっぺんで鍼をプラプラさせながら授業を受けたのを思い出します。(笑)

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