皆さん、こんにちは。
理学療法士の杉山です。
早速ですが、「リハビリ難民」という言葉を聞いたことはありますか?
最近では、TVなどのメディアでも取り上げられるようになっています。
リハビリ難民とは
リハビリ難民とは、簡単に言ってしまうと、
リハビリを受けたくても受けられない方々
のことです。
あれ?と思った方もいらっしゃると思います。
なぜなら、日本の制度では、リハビリを受けることができているはずだからです。
ただ、制度上、様々な制限が付いてきてしまいます。
(それでも、日本の医療体制は他国と比べても充実した内容となっています)
医療保険と介護保険で受けられるリハビリについて
「リハビリ難民」の方々は、病院を退院されてから、満足のいくリハビリを受けることができる
場所を探しています。
病院を退院してから保険内で受けるリハビリは2つあります。
医療保険と介護保険によるリハビリです。
医療保険のリハビリ
発症日から6ヶ月以内に退院された方は、
発症日から6ヶ月までは入院時と同等の量のリハビリを受けることができます。
つまり、1日最長3時間までリハビリを受けることができるのです。
(日本の医療体制は素晴らしいです!)
しかし、6ヶ月を超えると、制限がつきます。
それが、
13単位/月
というものです。
1単位=20分と定められているため、1ヶ月で4時間20分しか受けられなくなります。
リハビリを受けられる時間が激減するのです。
頻度で言うと、多くの方は1日40分〜60分を週1回の頻度で月に4回行います。
介護保険のリハビリ
デイサービスやデイケアなど、介護保険を使ったリハビリでは、
全体運動を多く取り入れている施設様が多いです。
個別のリハビリは3ヶ月までは40分受けられるところもあります。
その後は受けられても20分程度となっています。
リハビリは「量」が大事!?
私個人の意見としましては、リハビリは「量」がとても大切だと思っています。
量が確保されていることを前提に「質」が上乗せする形が理想的です。
なぜなら、どんなに最高品質のリハビリだとしても、量が少なければ脳も身体も忘れてしまうからです。
脳にも身体にも新しい動きを学習させていくためには必ず量が重要となってきます。
また、健康な人に比べ、リハビリが必要な方は体力や筋力も低下しやすい
状態となっています。
そのため、より「量」が必要となってくるのです。
このように考えると、医療保険を使ったリハビリでの6ヶ月以降や、
介護保険でのリハビリでは量が足りません。
ですから、「リハビリ難民」と呼ばれる
方々が増えてしまうのです。
そのような、目標を目指したリハビリを行いたい方々の力になりたいという思いで
ハート脳梗塞リハビリ・ラボを作られています。
以上、杉山でした。
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