皆さん、こんにちは。理学療法士の杉山です。
雨が続き蒸し暑い日が続いておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
水分補給はこまめに行いましょう!
今回は、「装具」についてお話ししたいと思います。
というのも、「装具を外したい」という目標を持った方々が本当に多いのです。
装具とは何か?どうして装具をつける必要があるのか?今後装具を外すためにはどのようなことを練習していけば良いのか?
などについてお話ししていきます。
装具について
装具とは、身体の様々な機能の回復や機能低下防止等、疼痛の軽減を目的として用いる器具のことを言います。
ここでは、脳卒中のリハビリで日常見かける機会の多い下肢装具について説明していきます。
装具の種類:長さ
大きく分けて、
・長下肢装具
・短下肢装具
の2つに分かれます。
図で言うと
短下肢装具:左、真ん中
長下肢装具:右
になります。
見てわかるように、長下肢装具は足をまるまる支えてくれる道具となっています。
自宅生活で使用することはほとんどなく、療法士とリハビリを行うときに使われます。
短下肢装具は足首に制限を加える(動かしにくくする)ことで、膝のコントロールを助ける役割を担っています。
「装具を外したい」と言われる方々は、この短下肢装具を外したいという目標を持たれています。
装具の種類:素材
装具には様々な素材が使われています。
金属
カーボン
プラスチック
など多種多様です。
基本的には重量が重い装具が強度も強く、軽いものは強度が弱くなっています。
強度を優先するのか、軽さを優先するのかは人それぞれ異なるため、担当の療法士、医者と相談して決めていきます。
また、同じプラスチックでもふくらはぎを覆う面の長さや厚さの調整なども
歩く姿などを分析し決めていきます。
装具の種類:角度調整
現在の装具は多くのものが自分に合うようにカスタマイズができます。
どういうことかと言いますと、
足首の部分に継ぎ手がついており、足首を曲げられる角度を調整することができるのです。
※軽さを優先しているものにはついていません。
足首を固定してしまうと、立ち座りや歩く時など、人によってはとても行いにくくなることがあるため、
角度をその人その人に合わせることが装具を使う上でとても重要になってきます。
装具の種類:どのような人に装具を使うのか
片麻痺=装具を使う?
決してそんなことはありません。
どのような人に装具があると動きやすくなるかというと
・膝折れしてしまう
・膝が伸びきってしまう
・つま先が引っかかってしまう
・拘縮予防
このような現象が出てしまう人には装具の使用がお勧めされています。
ただ、実際には装具がなくても大丈夫!っていう方々も大勢いらっしゃいますよ。
なので、「外したい!」と思われる方は担当の療法士の方に相談してみましょう。
療法士によって装具を勧める方、装具なしを勧める方がいるので、
いろんな療法士の人の話を聞いてみてもいいかもしれないですね。
今回はここまでです!
装具のメリット、デメリット
装具を外すためにどのような練習をしていけば良いのか
については次回お話しします!
※大好評につきご予約がお取りできない日もございます。
ご予約はお早めに!