運動後の朝の身体のだるさ

2023.10.02
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リハビリでの運動は健康の維持や動作の改善になくてはならないものです。しかし、リハビリ後に朝起きてから身体がだるい、重いと感じることはありませんか?この記事では、運動後の朝の身体のだるさに焦点を当て、その原因、対処法、そして予防方法について詳しく説明します。

身体のだるさの原因

⒈ オーバーワーク(運動過多)

オーバーワークは朝のだるさの主要な原因です。短期的な過度の運動や長期間の過剰な運動は、筋肉の疲労や身体へのストレスを増加させ、朝になってだるさを感じることがあります。適切な休息と回復が不足すると、この症状が悪化する可能性があります。

⒉ 睡眠不足

十分な睡眠を取らないと、身体が充分に回復できず、朝のだるさを感じやすくなります。睡眠不足は筋肉の修復やエネルギーの補給を妨げ、朝のだるさの原因になります。

⒊ 栄養不足

運動後に適切な栄養を摂取しない場合、筋肉の回復やエネルギー補給が不足し、朝のだるさを引き起こす可能性があります。特にタンパク質や炭水化物の不足は身体のだるさを出現させる原因となります。

⒋ 筋トレのタイミング

筋トレを夜遅くに行うと、筋肉が朝まで十分に回復できないことがあります。また、運動によって交感神経が刺激され、寝つきが悪くなることも朝のだるさの原因となります。

⒌ 筋肉痛、筋疲労

運動後に筋肉痛や筋疲労が残る場合、朝のだるさを感じやすくなります。これは筋肉がまだ回復途中であることを示しています。筋肉痛は一般的には痛みを伴うものと認識されていますが、重だるさを伴うものも筋肉痛の一種となります。

⒍ 運動後のケア不足

運動後の適切なクールダウンやストレッチ、水分補給が行われない場合、筋肉の疲労が残り、朝のだるさを引き起こすことがあります。

だるさが出た時の対処法

⒈ エネルギー補給

朝のだるさを感じた場合、軽い朝食を摂ることでエネルギーを補給しましょう。炭水化物とタンパク質をバランスよく含む食事がおすすめです。特にタンパク質は損傷された筋肉を修復するためには必須の栄養素になります。

⒉ ストレッチで身体をほぐす

軽いストレッチを行いましょう。筋肉の緊張をほぐし、身体を目覚めさせるのに役立ちます。また、疲れた筋肉を引き伸ばし、血流を改善することでだるさを解消するきっかけにもなります。

⒊ マッサージ

筋肉のこりや緊張がある場合、マッサージをすることで緩和できます。自分でだるさがある部分を揉みほぐすことで、だるさを取り除きます。

⒋ 血流改善

ストレッチやマッサージにも血流を改善する役割がありますが、軽い有酸素運動やウォーキングを行うことで、血流をさらに促進し、だるさを軽減できます。また、お風呂で湯船に浸かることで血流改善をしやすくします。

だるくならないように予防

⒈ タンパク質を摂取

運動後に適切なタンパク質を摂取し、筋肉の修復と強化をサポートします。
魚、肉、大豆などに多く含まれているタンパク質ですが、食事で摂取することが難しい場合は、プロテインなどを使用して運動後に摂取すると効果的です。

⒉ 運動後にストレッチ

運動後に必ずクールダウンとストレッチを行い、身体のだるさや筋肉の緊張を和らげます。運動後には反動をつけて行わない「静的ストレッチ」が用いられ、運動前には反動をつけて行う「動的ストレッチ」をが用いられます。

⒊ お風呂の湯船に浸かってほぐす

お風呂にゆっくり浸かることで、筋肉の緊張をほぐし、リラックス効果を高めます。筋肉が緩んだところで、さらに揉みほぐすことで緊張をやわらげます。

⒋ しっかりと睡眠をとる

十分な睡眠を確保し、身体の回復をサポートします。運動前後に十分な休息を取ることも重要です。

まとめ

朝の運動後の身体のだるさは、様々な要因によって引き起こされることがあります。その主な原因として、オーバーワークや運動過多、睡眠不足、栄養不足、筋トレのタイミング、筋肉痛、運動後のケア不足が挙げられます。これらの要因が組み合わさると、朝になって身体がだるい、重いと感じることがあります。

だるさが出た場合、適切な対処法があります。エネルギー補給、ストレッチ、マッサージ、血流改善などを活用して、身体を目覚めさせることができます。さらに、朝のだるさを予防するために、タンパク質の摂取、運動後のストレッチ、お風呂でのリラックス、十分な睡眠の確保が重要です。

睡眠時無呼吸症候群や夜間の頻回なトイレなども睡眠を妨げる原因になるので、朝の身体のだるさが出現する可能性があります。心当たりのある方は専門の機関で治療と並行しながら筋トレをすることが大切になります。

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この記事を書いた人

松浦 一将 理学療法士

JBITA公認 成人片麻痺基礎講習前講習1、2修了

大学卒業後、回復期リハビリ病院へ入職。主に脳梗塞・脳出血の患者様のリハビリを担当。同病院で訪問リハビリも経験させて頂き、より患者様の「生活」に近い場所でリハビリに携わってきました。2022年ハート脳梗塞リハビリ・ラボへ入職。「麻痺をよくしたい」という方はもちろん、前職の経験も活かし、目標に向けた最適な自主トレや運動方法のご提案、情報提供も行っています。 皆様の何気ない「笑顔」を大切に、目標を達成して共に成長できるよう全力でサポートさせて頂きます。

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