発症時期に関わらず、効果が出る理由

発症時期に関わらず、効果が出る理由

発症からの期間を問わず、効果を実感いただいているのには理由があります。
退院直後の方と発症後数年が経過した方ではリハビリの方法が異なることを事例を通してお伝えします。

退院直後に行うリハビリ

脳梗塞になると浮腫みと麻痺による不動が起こり、筋肉が萎縮します。
その為、関節可動域制限と、筋肉を思うように動かせない(随意性の低下)状態に陥ります。
退院直後のリハビリは非常に重要です。
当施設では、鍼と超音波で浮腫みを改善させ、その後、療法士が麻痺した手や足を積極的に動かすことで、筋血流量を増やして動作改善を行います。
特に手のリハビリは、指のように細かい動きが必要になってくるため、ペットボトルや箸を操作するなどの生活動作を積極的に行う必要があります。
さらに、麻痺した手は特有の形になりやすく、その状態で放っておくと固まってしまいます。
そうならない為に、専門家による指先からの感覚入力を行い、元の状態にすることが重要になってきます。

こちらの写真の方は、退院直後から手の練習を継続してできていたことで通って1ヵ月後には前に向かって手を伸ばせるようになり、マメを指で”つまむ”、“箸を使って食事をとれる”までに改善しました。

発症から数年経過した状態のリハビリ

退院後、自宅での生活が長くなると自己流の動きが定着し、傾いた姿勢で生活する時間が長くなり、結果として転倒や関節の痛みなど引き起こすことがあります。
外を歩けていた方が転倒によって家の中すら歩けなくなってしまうといった二次的な障害にも繋がるため、リハビリは継続して行いしっかりと機能を良くし続けていくことが大切です。

ここで事例です。
こちらの方は3年前の脳出血により、杖歩行はできていたもののバランスが悪く、家族の支えを頼りにいつも恐々と歩いていました。
脳幹損傷の影響もあるのですが、感覚も非常に悪く思ったような足の運びができず、いつ転んでもおかしくない状況でした。
当施設に来てからは、鍼で足や膝裏など、末梢神経へアプローチを行い感覚の回復を促すこと、リハビリでは脳幹損傷に効果が得られやすい全身運動で、バランスの回復に取り組みました。
普通は取り入れることが難しい寝返り練習をし、バランスが良くなってきたタイミングで、片足で立ったままキャッチボールを行う等より高度でダイナミックな練習へと進めました。
約2ヶ月のリハビリを行った結果、一人でもバランスをとれる能力を養うことに成功しました。
今ではどこに鍼が刺さっているかわかるほど足の感覚も戻ってきていますし、動き方も歪んでいた姿勢が周りから「姿勢がきれいになった」と言われるほど改善しました。
身体的な変化が精神面に良い影響を与え、今では奥様とデートしながら地下鉄を使って通っていただけるまでに良くなっています。

このように、大事なのは“発症した時期”ではなく、“今の身体の状態で最適なリハビリ”をすることが最も大切です。
現在の医療では脳の損傷は完全には回復しないと言われています。
しかし、別の回路を脳と筋肉の間で形成することはできます。
それは運動経験を多く重ねることですが、脳科学的にも有効だとされています。

効果を実感できない場合、費用は一切いただきません!

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