【動画あり】ハート脳梗塞リハビリ・ラボのお家で簡単「嚥下体操」

2021.06.15

こんにちは理学療法士の岡田です。今日はお家で簡単にできる「嚥下体操」をご紹介したいと思います。

嚥下体操はまずは上半身の運動から入ります。体幹や首の運動を行います。全て嚥下に関係するからですね。

胸を広げる体操をしながら大きく深呼吸をします。深呼吸は腹式呼吸で行うとより効果的です。腹式呼吸については最後に説明します。万歳をしたりわき腹を伸ばしたりと体幹のストレッチを行います。

続いて首の体操です。首は上下。左右のひねり。左右の側屈を行います。首の体操の終わりにはくるりと回転させてリラックスさせます。

それでは次に口の体操です。基本的には口周りの筋肉をしっかりと動かしてあげる体操です。口を大きく開けたり、しっかり閉じたりします。イッーっと口を横に広げたりもします。時間があればほっぺたを膨らませたり、すぼめたり。もいいですね。

次に下の運動です。舌をあっかんべーと出す練習。出した下で口の端を左右交互に触っていく体操。

次に舌を口腔前庭(歯の前の口腔)に沿わせて円を描くように動かす練習です。左右とも10回ずつぐらいやりましょう。

次はペットボトルを用いた体操です。ペットボトルに水を半分ぐらい入れてストローで「ブクブク」と吹いてください。息を吐く力がどれだけあるかを目で見ながら練習できる方法です。

次は息を吸う練習です。息を吸うのをお家で練習する場合。目で見ながら練習するのは少し難しいので。息を吸うと音が鳴るラッパが子供用で売っています。そういった道具を使っていただくとより分かりやすく吸う練習ができると思います。

次は水やつばを飲み込むときに咽頭(のど仏)がしっかりと上前方に動いているか確認しながら行う練習です。

ちょっと難しい場合は言語聴覚士さんに相談してください。(水やつばを飲み込んでムセが起こる場合などは行わないでください。医師や言語聴覚士さんにご相談ください。)

続いて声を出す練習です。声を出す器官と嚥下をつかさどる器官はよく似ています。そこで声を出す練習をすることが結果的に嚥下をよくするのです。

まずは「あ、い、う、え、お、ん」を大きな声でゆっくりと言ってみて下さい。口を開ける練習の時にやりましたが大仰に口を開いたり閉じたりしながら顔いっぱい動かして声を出してください。次に子音ですね。「ぱぴぷぺぽ」や「たちつてと」「らりるれろ」などいろいろやってみて下さい。舌の動きや顔の動きを意識しながらやっていただくとより効果的です。

最後に腹式呼吸の練習です。

ご紹介させていただきました。下肢の体操① 上肢の体操② そして今回ご紹介した嚥下体操③を通して行っていただくことで約20分程度の体操になります。一人でやるもよし。集団でやるもよし。の体操です。一生懸命やると汗ばんできます。一度やってみて下さい。

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