骨折

読んで字の如く骨が折れた状態を指します。完全に折れているだけでなく、ヒビが入ったり、骨の一部分が欠ける、凹んでいる場合も骨折と診断されます。
多くの原因は外力が加わったために起こります。
健康な骨ではかなり大きな外力がかからないと骨折はしません。
しかし、高齢者のように骨自体が弱っていたり、一部が溶けていたりすると弱い力でも骨折してしまう「病的骨折」や、同じ場所に継続して不可が加わると健康で丈夫な骨でも骨折が起こる「疲労骨折」もあるので注意が必要です。（※）
※出典：公益社団法人 日本整形外科学会 「骨折」

以前は、ギブスが取れてからリハビリを開始するのが一般的でしたが、1日筋肉を動かさずに寝ていると、筋肉の重量は約3％減少すると言われています。（※）
数日動かさないだけでも筋肉の委縮や、関節が凝り固まってしまうため、近年ではリハビリをできるだけ早く開始して筋力低下や関節可動域制限を予防する様になりました。
まずは痛みを伴わない部位から骨折の処置をして筋力強化と関節運動を行っていくことが重要です。
※出典：骨折ネット「骨折の治療法」

関節可動域練習

最初は固定された場所以外の痛みの出ない範囲をゆっくりと関節を動かていきます。
ギプスや固定が外れたら本格的なリハビリで可動域訓練を行い、柔軟性を引き出していきます。
急に過度に動かしてしまうと関節を損傷させてしまう可能性があるので、一緒にご相談させていただきながら行っていきます。
同時に筋肉のマッサージや鍼灸を行うとさらに効果を得ることができます。

筋力強化練習

骨折部位を動かさない期間は、近位の部位も筋力が低下してしまいます。
なので部位周辺にも、きちんと筋力強化を行うことが必要です。
骨折の部位によって練習内容は変更する必要があり、専門スタッフに指導を受けることが重要です。