もう一度、料理人として厨房に立ちたい

完全回復を目指して・・・
もう一度料理人として息子の横に立ちたい!
妻に手料理を食べさせたい!

当施設での症例、改善効果について詳細な情報を掲載しています

具体的な症状・右半身の感覚が鈍い
・右腕を挙げると肩に痛みが出る
・麻痺した手の細かな動きができない
・杖なしで歩くことが難しい
発症からの期間8ヶ月
利用者様の希望・お客さんの前で料理を振る舞いたい
・箸でどんなものでも掴めるようになりたい
・調理器具などを運びながら歩けるようになりたい
ご利用プラン2ヶ月コース(計16回) × 2回 (合計32回)

実施したリハビリ内容

  • 料理人の仕事を想定した手の機能練習と模倣練習
  • 裸足でのバランス練習
  • 裸足での歩行練習
  • 地下鉄を利用した階段、歩行練習 (計100段を自立)

改善効果

初回 → 24回目

体重82.2kg → 77.8kg
握力(右手)8.0kg → 22.0kg
ピンチ力※1(右手)4.5kg →7.0kg
5m歩行15.5秒 → 5.1秒
バランス検査(TUG※2)48秒 → 14秒

※1 ピンチ力:親指の指腹と人差し指の側面でつまむ力
※2 TUG:椅子から立ち上がり、3m先の目標を折り返し、椅子に座るまでの時間を計測するテスト

17回目 → 24回目

バランス検査(片脚立位時間)

右足支持1.2秒 → 3.2秒
左足支持10秒 → 30秒以上

ご利用から2ヶ月

  • 装具を外して裸足で歩けるまで改善、バスを1人で利用可能となる
  • 奥様に料理を振るまえるほどに手の機能が改善

ご利用から4ヶ月

  • 家の中は普通に生活することができ、外は杖なしで200m程度歩けるまで改善
  • 麻痺した手で刺身を切ること、箸で料理を移すことができるようになる

担当セラピストのコメント

「何がなんでも板場に立つ!」という熱い気持ちが毎回のリハビリで伝わってきます。
ご自宅での自主訓練もご利用当初から積極的に行って頂きました。
その効果もあり、早い段階で装具が外れ、裸足で歩けるようになり、こちらまでバスで1人で通えるようになったことは必然の結果だと思われます。
また、2ヶ月経過時には奥様に料理を振る舞うことができ、本人様、奥様ともに大喜びされておりました。
その後は、「板場に立つ」という目標に向け、麻痺した手の繊細な動きの練習や、実際の板場を想定した箸の練習を行ってきました。
また、板場では支えなしで歩くことが必要となるため、同時進行で支えなし歩きの練習も行っています。
現在では、家の中は伝わずに生活することができ、屋外も杖なしで200m歩けるようになっています。
さらに、裏の厨房で「麻痺した手で刺身を切る」こともでき、仕事で一役を担い、目標に着実に近づいています。
今では、「新しいメニューを思いついたから作って振る舞いたい」と、より具体的な目標ができ、リハビリの熱もさらに上がっています。それに合わせ、LINEで近藤様に合った自主訓練動画を送り、リアルタイムで情報交換も行っています。
本人様が目指している「完全回復」「料理人復帰」が達成できるようにリハビリを進めさせて頂きます。

理学療法士 杉山

効果には個人差があります