できるとは

2021.08.23

鍼灸師の矢澤です。前回は私たちが考える良くなるをお伝えさせてもらいました。

何かが「できる」ようになる事を「良くなる」と定義づけし納得のうえで、リハビリをスタートしていきます。

しかし、これだけではよくありません。「できる」を「」であえて囲みましたが「できる」の考え方も、患者さんとセラピストで違います。

このズレも最初から埋めておかなければ、後で大きなトラブルになってしまいます。

例えば、左手に麻痺がある方が、一人で体を洗えるようにしたい。という目標があったとします。

我々は何とかして今の状態からでも体を洗えるような方法を考えます。右手だけでも洗えることができる道具の提案、体の使い方の指導や練習などを行ってきます。そして、数か月後に一人で体を洗えるようになりました。

できるようになりました。良くなりました。めでたし。めでたし。。。という事にはなりません。

患者さんはふと動かない左手をみて感じます。       「良くなっていない」

セラピストは任務遂行、達成することを最大のゴールとしています。

患者さんは任務遂行、達成するプロセスも大事にしています。この方にとって一人で体を洗えるという事は、不自由な左手を使って体を洗う事だったのです。むしろ目標は左手が動くようになる事です。

どのように達成するかという部分をヒヤリングせずにリハビリを進めていくとトラブルの原因となってしまいます。

私達のリハビリは、目標ゴール設定をしっかりと定めるところから始めます。定期的に、現状に合った目標なのか、内容なのか確認変更しながらリハビリ組み立てます。定期的にセラピスト同士の意見交換を行いますので、全員がその方の症状や目標を把握しています。全員の力で良くなるを達成していきます。