皆様こんにちは。理学療法士の松浦です。
ゴールデンウィーク(GW)が始まりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
リハビリがお休みになってしまった方でもお家でできる訓練をやって頂けたら嬉しいと思います。
今回はそんなGWでもお家で疲れずできる内容になっているので、しっかりと実践してみてください。
前回はリハビリの万能薬について解説しました。
この記事からでも実践できますが、前回の続きになりますのでまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
さて、今回はリハビリの万能薬の中の「イメージ」で解説した「イメージトレーニング」について詳しく解説していきます。
「イメージトレーニング」って本当に効果があるの?
まず皆様が思うのはここでしょう。
効果はあります!
脳科学的にも明らかになっている事で「脳は現実と想像を区別することはできない」と言われています。
わかりやすく例えると
レモンを食べるのを想像すると勝手に唾液が多く分泌されてきます。
実際にレモンを食べていなくても、過去の体験から酸っぱさを想像して脳から唾液を分泌する指令が出ているのです。
つまり、脳は実際にレモンを食べようと、想像でレモンを食べようと、同じ指示を出しているということになります。
このレモンと同じようなことがイメージトレーニングでも起きています。
実際にしようとする動きを詳しくイメージする事で、運動を行った時と同じ領域が働き、脳を通して身体動きがイメージに近いものになっていくという事です。
ー イメージトレーニングのコツ ー
イメージトレーニングをするときのコツを
今から紹介していきます。
- ⒈リラックスをする
- ⒉主観と客観的なイメージをする
- ⒊五感を意識してイメージをする
- ⒋成功体験をイメージする
- ⒌習慣化する
です。
ではそれぞれ詳しくみていきましょう。
⒈イメージトレーニングのコツ:リラックスをする
まずはこれが大切です。
今回は「イメージトレーニング」というだけあって、正確にイメージすることがとても重要です。
周りがとてもうるさかったり、イライラしている状態では気が散ってしまい、正確にイメージをすることはとても難しく感じます。
極端に明るくすぎず、少し薄暗い場所で静かな場所で行う方が最初は集中できてイメージしやすいと思います。
心を落ち着かせ、リラックスしたらイメージをしていきましょう。
⒉イメージトレーニングのコツ:主観的と客観的なイメージをする
よく皆様が行うイメージトレーニングは第三者目線から見た「客観的」なものが多いのではないでしょうか?
もちろん、客観的なイメージは必要です。
しかし、とても重要なのは「主観的」なイメージです。
主観的なイメージでは自分の目線で手を動かす、足を動かす状態をイメージして、どこの筋肉に力を入れて… 等です。
実際に手足を動かしている時は空から自分の姿は見ていません。
自分の目線で動かしている事をイメージする事で、その動きをする脳の領域が働きやすくなるのです。
⒊イメージトレーニングのコツ:臨場感のあるイメージをする
さて、主観的なイメージができてきたら難易度を上げてみましょう。
イメージトレーニングの効果を更に高めるためには臨場感のあるイメージをすることが大切です。
臨場感を高めるためには、「五感で感じる」ということが最も適しています。
五感は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を指します。
前回お話した方で例えると
視覚はデイサービスの結果発表の様子。自分がどこに座っていて、誰が隣にいて、机がどの位置で、椅子が何個あって…
などのその場の雰囲気を細かく想像します。
聴覚は結果発表時に拍手をする音。自分が拍手をした際に大きな音が出る事をイメージできると尚良いですね。
触覚は拍手をした際の手を叩いた感覚を想像します。痛いくらいに強く叩くのか、ふんわりと優しく叩くのかで想像する感覚は違いますね。
味覚、嗅覚は今回省きますが、何かその場で食べていたらその味を。デイサービスでの匂い等も想像できるとより、その場にいるような臨場感がイメージできます。
⒋イメージトレーニングのコツ:成功体験をイメージする
イメージをしている皆様。もしかして、失敗しているイメージが頭の中で流れていませんか?
失敗をイメージしてどこが悪かったか考えることも非常に大切です。
しかし、イメージトレーニングの効果を高めるためには、成功体験をイメージすることも大切です。
一人で歩けた。拍手ができた。などの成功体験をイメージすることで、実際の動作を行う脳の領域が働きやすくなります。
また、達成した時には何が聞こえるか、誰がどんな声をかけてくれるのか、その時自分はどんな言葉で喜びを感じているのかを想像すると、先ほどの臨場感も合わさって効果は倍増です!
⒌イメージトレーニングのコツ:習慣化する
口を酸っぱくして言っていますが、習慣化することが大切です。
しかし、動かないのが自分の身体。
まずはベッドの上で大丈夫です。
⒈でもお伝えしましたが、リラックスできる環境が大切です。
布団の中でも問題ないのでリラックスした状態で毎日「あなたの実現したい動き」をイメージしてみてください。
ー 最後に ー
ここまで読んで下さってありがとうございます。今回のイメージトレーニングは何にでも応用できます。
リハビリのみならず、スポーツ、ビジネス、日々の生活など、どの場面でも可能です。
余談にもなりますが、私も高校生の頃今の母校である大学に受かることを毎晩寝る前にイメージしながら受験シーズンを過ごしていました。
模試ではE判定で受かるのは絶望的な状態でしたが、諦めずに毎日受かった瞬間のことをイメージしながら勉学に励んでいました。
それが、今となってはしっかりと第一志望の大学に受かり卒業し、社会へ出て働けています。
あなたの「夢」もしっかりとイメージトレーニングをすることで達成できるかもしれません。
それではまた次回のブログ、当院で会いましょう。
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