脳梗塞・脳出血後の指の固まりを防ぐストレッチ術

2023.12.24

最近寒さは更に厳しくなってきましたね。私も寒さで肩をすくめてしまいます。

脳梗塞、脳出血で手足に麻痺がある方の中には上肢の緊張が高くなってしまいますよね。

ストレッチしようとしても、さらに指が固まってしまって伸ばすことが難しくなる方はいないでしょうか?

そんな方必見な、指の固まりを防ぐストレッチ術をお伝えします。

指の固まりを防ぐなら「ゆっくり根本から」

ゆっくり根本から。この文句を覚えてください。

指の固まりをほぐすストレッチ術は「ゆっくり根本から」が大切です。

筋緊張が高くなってしまい、伸ばそうとする方の多くは指先を持って強く引き伸ばそうとしていませんか?

実はこれが更に固めてしまう原因にもなってしまうのです。

次は、なぜ更に固めてしまう原因になるのかを解説していきます。

なぜ更に固まってしまうのか

なぜ指先を持って強く引っ張ると、更に固まってしまうのでしょうか?

それは、筋肉をびっくりさせて伸張反射を起こしてしまうからです。

伸張反射とは筋肉が引き伸ばされた際に、筋肉がちぎれてしまうのを防ぐための防衛反応です。

この防衛反応が働くと、伸びた筋肉を縮めて筋肉がちぎれるのを防ぎます。

そのため、固まった指を伸ばそうとすると、この伸張反射という防衛反応が働いてしまい、更に曲がった状態で固まってしまうのです。

ゆっくり根本から伸ばしていくことで、伸張反射が起きてしまうのを防ぎながらストレッチができます。

いきなり「パー」を目指さない

固くなってしまった手や指を伸ばす際にイメージしているのは大きく手を開いた状態ではないでしょうか?

しかし、先ほどの伸張反射を思い出してください。

筋肉は強く伸ばそうとすると伸張反射が起きてしまいます。

そのため、優しくゆっくり伸ばせる範囲を少しづつ動かすことが大切です。

時間はかかってしまいますが、固くなっている根本の関節からほぐしていく事で、最終的に手を広げていきます。

広げる方法をYouTubeで公開していますので、ぜひこちらの動画を見ながらストレッチしてみてください。

※大好評につきご予約がお取りできない日もございます。
ご予約はお早めに!

この記事を書いた人

松浦 一将 理学療法士

JBITA公認 成人片麻痺基礎講習前講習1、2修了

大学卒業後、回復期リハビリ病院へ入職。主に脳梗塞・脳出血の患者様のリハビリを担当。同病院で訪問リハビリも経験させて頂き、より患者様の「生活」に近い場所でリハビリに携わってきました。2022年ハート脳梗塞リハビリ・ラボへ入職。「麻痺をよくしたい」という方はもちろん、前職の経験も活かし、目標に向けた最適な自主トレや運動方法のご提案、情報提供も行っています。 皆様の何気ない「笑顔」を大切に、目標を達成して共に成長できるよう全力でサポートさせて頂きます。