Ⅸ-2脳梗塞シリーズ33脳梗塞後遺症 【高次機能障害】⑧-1 ⑧-2 ⑧-3

2021.06.01

脳の損傷により脳の機能が低下して、さまざまな神経や心理学的な障害が残ることがあります。

記憶障害 記憶や学習、思考、判断などの認知過程に問題が発生し、記憶が失われたり、新しい出来事が覚えられなくなったりする。物忘れが激しいので物の置き場所を忘れてしまう、道順を忘れる地誌的記憶障害。昨日あったことも覚えていないので何度も同じことを聞く、言われたことや読んだものを忘れる言語性記憶障害。名前や作業手順が覚えられないので新しい仕事ができない、記憶の前後がわからなくなり見当識が悪くなる症状など。

注意障害 集中力が低下してミスが多くなる。注意散漫で集中できないため、ほかから刺激がくると注意がそれてしまって、今やっていることがおろそかになってしまう。ふたつのことを同時に行うと混乱してしまうなどがある。

遂行機能障害 

ものごとを実行することができなくなる。自分で計画を立てて実行できず、物事の優先順位もつけられないので、いろいろなことの手順がうまくいかない。

社会的行動障害 

興奮したり暴力を振るうなど。行動や感情を状況に合わせてコントロールできないため、すぐに怒ったり暴力をふるったりする、思い通りにならないと大声をだす。

病識の欠落 自分ができなくなっていることを指摘されても自覚できない。

失語症  言葉が出にくくなる「運動性失語」と、言葉を理解できなくなる「感覚性失語」がある。文字の理解や、文字を書くことができなくなる症状を伴うことも。

半側空間無視

    視力に異常がないにもかかわらず、片側の空間を見落としてしまう障害。大脳右半球の損傷による左側の空間無視が多く、右側無視の例はほとんどありません。この障害の場合、ただ片側の空間全体を見落とすだけでなく、認識できる側にある個々の片側も見落としてしまいます。たとえば左側空間無視の人が食事をすると、食卓の右側にある料理だけを食べたり、右側にある皿でも左のほうにのっている料理は残したりすることがあります。

あと失行・失認という大御所。大トリが残っておりますが今日はここまでにしておきます。

脳梗塞シリーズ34脳梗塞後遺症⑧-2高次機能障害

失行  

失行とは、脳に損傷をきたし、身体能力と行う意思はあるがかつて習得した運動課題を意図的に行うことができなくなった状態。

肢節運動失行 症状としては、過去に手熟した行為の遂行が困難になります。
例えば、ボタンの掛け外しがうまくできない、本のページがめくれない、紐を結べないなどといったことになります。

観念運動性失行 観念運動性失行は、中心回の周囲、つまり視覚・聴覚・触覚の各領域からの分離により生じます。この領域が障害されると、習慣的動作が意図的にできなくなります。例えば、バイバイ動作、じゃんけんのグーチョキパーの動作ができなくなります。また、物品を使用した行為の命令動作ができなくなる、運動の模倣ができなくなるとされています。

観念性失行 観念性失行とは、主に頭頂葉‐後頭葉の領域(特に後頭葉とより深い関係性)が障害されることで生じます。
この領域が障害されると、煙草のかわりにマッチの棒を口にくわえてしまう、手紙を封筒に入れて封をするときに、手紙を入れずに封をしてしまうといった症状を認めます。また、目的にかなった更衣や道具使用の一連の行為動作ができなくなります。例えば、マッチを擦って煙草に火をつけることができなくなるなどを指します。

脳梗塞シリーズ脳梗塞後遺症⑧-3高次機能障害

2021.06.01

失認

さぁ。失認です。こいつはテストでもなかなか手ごわい。ポケモン全部言えるかな。ぐらい手ごわい。「失認全部言えるかな?」

ウデフリツノザヤウミウシのイラスト
これはウミウシです(笑)

聴覚失認、味覚失認、嗅覚失認、触覚失認(体性感覚失認)、視覚失認~♬

ここまでは楽勝ですね。ここからです。

相貌失認 病態失認 半側不注意 半側空間無視 環境失認 視覚失認 色覚異常 失音楽 身体失認 地誌的見当障害♬

左右失認、手指失認 ついでに計算、失書で、皆さんご一緒に!はい!

ゲルストマン!! ♬

視覚失認ちゅうてもね~。統覚型視覚失 連合型視覚失認 統合型視覚失認に分かれたりしてね~ ♪

面白おかしく書いていますが厳密な分類等をお知りになりたい方は是非、教科書を読んで頂ければと思います。ものすごい分量です。一個一個説明していたら大変なことになるので今日はここまで。(´;ω;`)

※大好評につきご予約がお取りできない日もございます。
ご予約はお早めに!