みなさんは歩いている時にふらつき、転びそうになる事はありますか?
誰しもふらつく事はあるかと思います。
しかし、大抵の人はふらついても転んだりしない「バランス力」があります。
そんな転ばないために必要な「バランス力」について解説と、自主トレ方法をお伝えしていきます。
この記事を読む事で足のバランス強化ができ、歩行時のふらつきを抑える自主トレがわかります。
※効果は個人差があります。
はじめに
脳梗塞や脳出血になると感覚障害を伴う場合があります。
感覚障害が生じていると「足の裏が床についている感覚が無い」と感じる方も多いのではないでしょうか?
また、加齢によって筋肉量が落ちてしまったり、固くなる事でバランス能力も低下します。
そんな支えている感覚が無い方や、歩行時にふらついてしまう方に対しておすすめの自主トレ方法を提案させて頂きたいと思います。
ふらつきの原因
ふらつきの原因は様々ですが、感覚障害がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
脳卒中の神経症状から、脊髄疾患や糖尿病による末梢神経症状でもふらつきがみられることもあります。
その他にも、この後説明するバランスを取るための筋肉が固くなったり、筋肉の力が弱くなることでもふらつきが出てきます。
バランスを取る筋肉
バランスを取る為に大切になるのは「足部内在筋」と言われる筋肉です。
もちろん、感覚障害でもバランスは悪くなりますが、足部内在筋が固くなったり、弱くなると床の感覚がわかりにくくなります。
※「プロメテウス解剖学アトラス」引用
麻痺側へ荷重をかける
立位バランスの強化は前回のブログでも書きましたが、麻痺側を引いた状態で立つことが良いと言われています。※1
つまり、麻痺側へ荷重をかけることで筋肉が働き、立位バランスが強化されやすくなります。
足部内在筋の強化
どうしたら足部内在筋を強化できるのか?
それは、上でも解説した
・足部内在筋の固さを取る
・麻痺側に荷重をかける
この2つを行う事で足部内在筋を強化していきます。
お手玉踏み
足部内在筋は足の裏に多く存在します。
お手玉は柔らかく、足の形に合わせて変形してくれます。
そのため、どのような足にも合わせやすくなります。
また、小豆やプラスチックなど中に入っている物を踏む事で足の裏を刺激してマッサージになります。
中身を変えながら行う事で様々な感覚が足の裏に入る為、感覚強化にも効果的です。
方法
お手玉を2、3個用意して麻痺側の足で踏みつけます。
この時にできる方は立って行い、立つことが難しい方は座って行いましょう。
また、踏みつけるのに慣れてきたら踏みつけていない方のもも上げを行って更に荷重をかけていきます。
ポイント
麻痺側への荷重をかけていくことで麻痺側の筋肉が働きやすくなります。
立位の場合は手すりや壁を支えにしながら麻痺側を支えにして片脚立ちをしてみましょう。
座位の場合は同様に麻痺側を支えにしてもも上げをしてみましょう。
ふらつきが強い場合は片脚立ちでなくても、まずはもも上げを数回でも大丈夫です。
体重が麻痺側へ乗り、足裏が刺激されることがポイントです。
最後に
何回か行ったらお手玉を外して歩いてみましょう。
ふらつきがいつもより少なくなっていたり、足の裏で支えている感覚が強くなっているかもしれません。
1回で効果がでない方もいらっしゃると思います。
そのような方は継続して足部内在筋強化をしていきましょう!
その他ふらつきに対する自主トレ
前回のブログでは立位バランスの強化方法を解説しています。
また、YouTubeではその自主トレ方法を解説しています。
今回のお手玉踏みと合わせて行うことで効率よく自主トレを行えます。
皆さんでふらつかず転ばない身体づくりをしていきましょう!
/2022/12/24/sit-to-stand/
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