脳卒中 寒くなると身体が硬くなって動かない!原因と対象方法

2023.12.04

最近気温が急激に下がり、身体が硬くなってしまって動かない!

という方は多いのではないでしょうか。

硬くなってしまうと、リハビリをするのも嫌になってしまいますよね。

そんな方に必見!硬くなってしまった身体をほぐす方法をお伝えします。

結論からお伝えすると、「温めて運動をする」が一番いいです。

そして、そうするべき理由と、もう1つ大切なポイントも一緒にお伝えしていきます。

寒くなると身体が硬くなってしまう原因

寒くなり、身体が冷えると筋肉が収縮し、それに伴って血管も収縮します。

血管が収縮することで血流が悪くなり、筋肉はもっと硬くなってしまいます。

しかし、これは人間が寒さから身を守るための大切な機能になりますので、脳卒中の方に限らず起きる症状です。

ここで一番いけないのは、硬くなったからといって動かさずに安静にしていることです。

安静が続くことで血流の改善はされず、筋肉はどんどん硬くなってしまいます。

脳卒中の方は筋緊張をコントロールすることが難しい方が多く、筋肉の収縮が強く起こってしまう方も多くいます。

まずは、血流を改善することで筋肉をほぐして柔らかくしていくことが大切です。

硬くなった際の対処法

基本的には温めることで硬くなった部分はほぐれてきます。

しかし、温めるだけでは対処できないこともありますので、対処方法を3選お伝えしていきます。

①暖かい部屋や場所にうつる

まずは暖かい部屋や場所に移りましょう。

氷点下の屋外や屋外と同じような気温の室内にいては、なかなか緊張はほぐれてきません。

脳梗塞・脳出血を患っていなくても、寒い環境であれば肩はすくみ、身体は縮こまってしまいます。

床が冷たい所でも同様に足が緊張してしまいますので、フローリングよりはカーペットや絨毯のある場所の方が温まりやすくなります。

もちろん、床暖房や電気カーペットでも温まりやすいですね。

感覚が分かりにくい方が使う際には、火傷にご注意⚠️

※引っかかりやすい方は注意して移動してください。

②身体が安定する場所と姿勢で温める

温めることで硬くなった部分はほぐれてくるとお伝えしました。

しかし、身体が安定しない場所や姿勢だと余計に筋緊張を高めてしまいます。

例えば、外と変わらない温度の部屋や、ベッドからずり落ちそうな姿勢で温めたりすることになります。

そういった環境では、部分的には筋緊張が緩まるかもしれません。

しかし、その他の部分が筋緊張が高くなってしまっては、本末転倒です。

しっかりと身体が安定して、強張らない環境で温めることが大切です。

2、3時間と横になって寝てしまうのは良くないかもしれませんが、数分〜数十分横になることで筋緊張が落ち着くのであれば、積極的に身体を整えましょう。

③硬くなっている部分を動かす

血管が収縮し、筋肉が動かなくなってしまうことで身体の硬さが出てきます。

筋肉を使うことで血管が拡張し、冷えた身体を温めてくれます。

そのため、硬くなっている部分を動かしたり、力を入れたりすることで硬さは改善されます。

そのままでは動きにくさがあると思いますので、硬くなっている部分を温めてから行うことでほぐれやすくなってきます。

力を入れて動かすことが難しい方は、頭で動かすことをイメージしながら動く方の手足で補助して動かしてください。

まとめ

大切なことは、暖かい環境で安定した姿勢をとり、硬くなっている部分を動かすことです。

なるべく緊張が高くならないように環境を整えながら運動をしていきましょう。

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この記事を書いた人

松浦 一将 理学療法士

JBITA公認 成人片麻痺基礎講習前講習1、2修了

大学卒業後、回復期リハビリ病院へ入職。主に脳梗塞・脳出血の患者様のリハビリを担当。同病院で訪問リハビリも経験させて頂き、より患者様の「生活」に近い場所でリハビリに携わってきました。2022年ハート脳梗塞リハビリ・ラボへ入職。「麻痺をよくしたい」という方はもちろん、前職の経験も活かし、目標に向けた最適な自主トレや運動方法のご提案、情報提供も行っています。 皆様の何気ない「笑顔」を大切に、目標を達成して共に成長できるよう全力でサポートさせて頂きます。